横浜F・マリノス 2−3 清水エスパルス
【得点者】
(横)54'坂田、67'中澤
(清)15'藤本、37'矢島、73'藤本
【メンバー】
GK21 榎本 哲也
DF30 栗原 勇蔵(83分 32 山瀬 幸宏)
22 中澤 佑二
3 松田 直樹
5 ドゥトラ
MF 7 田中 隼磨
10 山瀬 功治
35 河合 竜二
17 吉田 孝行(46分 29 狩野 健太)
FW15 大島 秀夫(76分 9 久保 竜彦)
11 坂田 大輔
リザーブ
GK 1 榎本 達也
DF 2 中西 永輔
MF14 奥 大介
FW20 ハーフナー・マイク
この試合もシステムは4−4−2だったがメンバーに入れ替えがあり、河合と山瀬功治が中盤の底、前目の右に隼磨、左に吉田という布陣。2トップは大島と坂田。ベンチにはアジアユースから帰国したマイクも入った。
序盤は互いに様子見の静かな立ち上がりで、前半10分過ぎまでは互いにチャンスらしい見せ場もなく滑り出したが、前半15分、藤本がボールを持ってドリブルで持ち上がったところの寄せが甘く、フリーで打たれたシュートはポストに当たってゴールイン。先制を許してしまう。
直後の18分にはセットプレーのこぼれ球を拾った吉田がセンターサークル付近のドゥトラに中途半端なバックパス、これを相手にカットされカウンターを受けてしまう。これにはベンチの水沼監督も大きなジェスチャーで怒りを露にしているように見えた。この直後から狩野がアップを開始した。
その後、隼磨、坂田がシュートを放つが決め手を欠き、37分にはスルーパスに抜け出た矢島に落ち着いて決められ0−2。
前半は吉田のポジショニングがサイドに開きすぎて、ドゥトラが攻め上がるスペースを消してしまったことで、ドゥトラが中に絞り、展開する場面が何度もあったことからも、監督のプラン、吉田を起用した狙いは崩れたと言えるのかもしれない。
後半、吉田に代わり前半からアップしていた狩野を投入。立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けるマリノスが50分の坂田のシュートを皮切りにペースをつかみ、怒涛の攻撃を見せる。53分にはペナルティエリアに走りこもうとした狩野が相手DFに倒されたように見えたが判定はノーファール。直後の54分、ゴール前でしぶとくキープした坂田が左足を振りぬき1点を返す。
さらに坂田がGKと1対1、61分、64分のシュートとGKの好セーブもありゴールを割ることができなかったが、何度も決定機を迎える。そして67分、狩野のコーナーキックから中澤が頭で合わせて同点。ついに追いついた。さらに68分、河合からのボールを坂田が難しい体勢から頭で狙うが、これもGKの好セーブに阻まれた。
チャンスで決められずにいると73分、ペナルティエリア付近で与えたFKを藤本に直接決められ2−3と突き放されてしまった。その後、久保を投入し、さらに松田も前線に上がりパワープレーを試みるが、清水もDF森岡を投入して守備を固め、終盤は久保のシュート1本に抑えこまれ、4分のロスタイムもチャンスを作れずそのままタイムアップ。
前半は全く機能しなかった状況で、後半開始から選手交代によって流れを変え、一度は追いつくことができたことは収穫といえるのではないか。後半から入った狩野もうまく試合に入ることができたようで、時間が長かったこともありボールに触れる回数が多かった。また、左サイドに開くことの多いマルケスに比べ、ゴール前で勝負する坂田が数多くチャンスに絡んでいたことからも、FWがゴール前でプレーすることの重要性を改めて感じた。
また、課題としては、不慣れなこともあって勇蔵が効果的に攻撃参加する場面が少なく感じるので、継続するのであれば改善に期待したい。
代表帰りの隼磨 | インド帰りのマイク |
前半で退いた吉田 | 序盤からアップを開始した狩野 |
前半のFK、山瀬功治のシュートは枠をそれる | 一時は同点となる中澤のゴール |
CKから中澤のゴールをアシストした狩野 | 終盤、パワープレーで前線で競る松田 |