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About 2006年11月

2006年11月にブログ「Estadio Tricolor - 横浜F・マリノス Fan' Site」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

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2006年11月 アーカイブ

2006年11月05日

2006/11/ 5 天皇杯3回戦 横浜F・マリノス vs 愛媛FC

横浜F・マリノス 1−0 愛媛FC
【得点者】104分 マルケス
【メンバー】
GK21 榎本 哲也
DF30 栗原 勇蔵
 22 中澤 佑二
 35 河合 竜二
 26 田中 裕介
MF32 山瀬 幸宏
 14 奥 大介(102分 17 吉田 孝行
  4 那須 大亮
 29 狩野 健太(63分 10 山瀬 功治)
FW15 大島 秀夫
 11 坂田 大輔(83分 19 マルケス)
リザーブ
GK 1 榎本 達也
DF 5 ドゥトラ
DF28 天野 貴史
MF 7 田中 隼磨


メンバーはシステム変更に加え、メンバーの入れ替えもあり登録上は4−4−2だったが、勇蔵のポジショニングが常に高い位置を保っていたため、特に前半は左から田中裕介、河合、中澤の3バックのような形になることが多かった。これが意図したことかは不明。

前半、戦前の予想通り、愛媛が前線からプレスをかけてきたため、ボール保持率では上回ってはいるものの、バックラインでのボール回しが多くなった。また、勇蔵が不慣れな右SBに入ったがディフェンスラインに入ることは少なく、ウィングのような位置でのプレーが多かった。
愛媛はFWの田中俊也、江後賢一、右サイドの森脇良太が山瀬幸宏と田中裕介の裏を突く動きでチャンスを作りかけていたが、この日はストッパーに入った河合が体を張った守りで凌いだ。一方、マリノスも背後からのボールを大島が胸トラから反転して左足を振りぬきボレーシュートを放つがクロスバーに阻まれた。
その後、愛媛は抜け出したFWと哲也が1対1の場面で、哲也がペナルティエリア内でスライディングタックルし、相手を倒したかのように思われたが判定はノーファール。最悪の事態は免れたが、自分も含め、スタンドには『やっちゃった…』のような雰囲気が漂ったのも事実。

後半、マリノスは選手交代なしでキックオフ。前半は周りとあまり噛み合ってなかった狩野が少し下がり目の位置でボールを受けてディフェンスラインの裏を狙うスルーパスを何本か狙うようになり、個人的には期待していたのだが、63分に山瀬功治と交代。
その後も栗原が右サイドを突破してチャンスを作りかけるが、得点の臭いはしないまま時間が流れる。ベンチ、選手には延長でもいいという意識があったのかもしれないが、個人的には90分で試合を決めるつもりで残り15分あたりでマルケスの投入を期待していたが、残り7分あまりでの投入だった。

延長、カウンターから山瀬功治が中央をドリブルで突破。長い距離を併走してきたマルケスにラストパス、マルケスがシュートを放つがGK正面。チャンスを逃す。そして延長前半も終盤の104分、山瀬功治の右コーナーキックを勇蔵が頭で合わせるがGKがセーブ、こぼれたところをマルケスが詰めてついに均衡を破った。
延長後半はプレッシャーから開放されたせいか、山瀬功治、マルケスを中心にボールをキープし、終盤のピンチやセットプレーも哲也を中心に守りきり、4回戦進出を決めた。

2006年11月11日

2006/11/11 J1第30節 浦和レッズ vs 横浜F・マリノス

浦和レッズ 1−0 横浜F・マリノス
【得点者】33分 山田
【メンバー】
GK21 榎本 哲也
DF30 栗原 勇蔵(82分 11 坂田 大輔)
 22 中澤 佑二
  3 松田 直樹
  5 ドゥトラ
MF17 吉田 孝行(75分 7 田中 隼磨)
  6 上野 良治
 35 河合 竜二
 10 山瀬 功治
FW15 大島 秀夫(72分 9 久保 竜彦)
 19 マルケス
リザーブ
GK 1 榎本 達也
DF 2 中西 永輔
MF14 奥 大介
 32 山瀬 幸宏


システムは天皇杯に続き4−4−2だった。

前半、現状のチーム状況では上々の立ち上がりのように思えた。よく言えば中盤でボールをキープ、悪く言えばいつも通り、ボールが前に進まない状況。しかし、今日に限れば相手も同じような状況だった。こう着した試合展開のまま30分を過ぎたあたりで「前半はこのまま0−0でいいかな」と思った。チーム内にも同じような空気が流れ、気が抜けたのかもしれないが、33分に雑なスローインをカットされ、松田が必死に足を伸ばすもクリアできず、ポンテの折り返しを山田に決められ先制を許す。

後半、マリノスはいつものマリノスに戻っていた。敵陣で相手と1対1の場面でさえ勝負せず横パス、バックパスの連続。加えて、マルケスはいつものように左に、大島は右に流れてしまい、相手ゴール前に選手がいない。このような状態では何らかのてこ入れが必要だと思うのだが、5日の天皇杯でも述べた通り、監督の采配に積極性が全く感じられない。1点ビハインドで攻撃の形が全く作れていないのに最初の選手交代は72分。坂田に至っては前回のマルケス同様に与えられた時間は8分のみ。10分足らずで何が出来るというのか?終盤、わずかな意地は見せ、攻撃を続けたが無得点のまま試合終了。

攻撃が全くできない状況で終盤になってFWを入れ替え、最後はDFを1枚減らし坂田投入、さらに松田を前線に上げてパワープレーに出たが、そこまで追い詰められる前に何らかの手を打つことはできないのか?とつくづく思ってしまう。水沼体制になり、少しずつ好転しているかに思えた状況も、また元に戻っていってしまっているように思えて何とも歯がゆい。

2006年11月15日

2006/11/15 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

久しぶりの練習見学(前回は猛暑の中の戸塚だった)。少し遅れて到着すると練習は既に始まっており、4vs4の崩し&シュート練習が行われていた。練習にはリハビリ中の清水、秋元と代表の隼磨、U-19のマイクの4名が不在。その他の選手は全員通常メニューをこなしていた。

4vs4のメンバーは固定せずに入れ替えながら水沼監督のパスを受けた選手から攻撃を開始し、いかにシュートを決めるかという練習のようだ。
試合同様になかなかボールが前に運べず、シュートまでいけない状況が続き、監督からは「足元だけじゃだめ、足元でもらおうとするな!」、「ボールを持つ時間を短く!判断早く!」などと檄が飛ぶ。
その後、攻撃8人、守備6人の8vs6と攻撃側が数的優位な状況でのメニューになり、シュートで終わることも多くなるが、精度を欠き決められないことも多く、「決められないと周回させるぞ!8・6だぞ!」と言われる始末。

給水を挟み、ビブスごとに4色に色分けされた選手が3分の2程度のコートの両サイドに2組ずつ別れ、ビブスなしの上野、河合、山瀬功治、狩野が中央に陣取り、攻守の切り替え時はビブスなしの選手に一度ボールを預け、ボールを受けた選手が攻撃の起点となって攻めるトレーニング。
攻守の切り替えが早く、短い間隔でプレーと休息の繰り返しのため選手達はきつそうだった。このトレーニングでは吉田や久保などがゴールを決めたり、上野からのパスにあと一歩で追いつけなかった奥が「ア〜ッ!」と悔しがりながら叫び声を上げるなど、実戦に近いトレーニングとなった。その他の選手では狩野、山瀬幸宏がシュートを放つなどしていた。

さらに給水を挟みミニ紅白戦(?)が行われたが、このメニューには久保、マルケス、上野は参加せず、一足早く選手から上がった。11vs11で行うメニューがないため断定はできないが、主力組と思われるメンバーは前節の浦和戦から次節出場停止のマルケスの位置に坂田が入る程度で、他に入れ替えはない模様。練習は1時間半強で終了。クールダウンを行う選手を尻目に上野、久保はバスの方へ移動、上野は車内で読書(?)、久保は一人ひとり丁寧にファンサービスを行っていた。

指示を出す山瀬功治ちょんまげ坂田
河合と那須の攻防満身創痍の松田
大島と狩野ボールキープする河合
※画像はすべてクリックすると拡大表示されます。

2006年11月18日

2006/11/18 J1第31節 横浜F・マリノス vs 清水エスパルス

横浜F・マリノス 2−3 清水エスパルス
【得点者】
(横)54'坂田、67'中澤
(清)15'藤本、37'矢島、73'藤本
【メンバー】
GK21 榎本 哲也
DF30 栗原 勇蔵(83分 32 山瀬 幸宏)
 22 中澤 佑二
  3 松田 直樹
  5 ドゥトラ
MF 7 田中 隼磨
 10 山瀬 功治
 35 河合 竜二
 17 吉田 孝行(46分 29 狩野 健太)
FW15 大島 秀夫(76分 9 久保 竜彦)
 11 坂田 大輔
リザーブ
GK 1 榎本 達也
DF 2 中西 永輔
MF14 奥 大介
FW20 ハーフナー・マイク


この試合もシステムは4−4−2だったがメンバーに入れ替えがあり、河合と山瀬功治が中盤の底、前目の右に隼磨、左に吉田という布陣。2トップは大島と坂田。ベンチにはアジアユースから帰国したマイクも入った。

序盤は互いに様子見の静かな立ち上がりで、前半10分過ぎまでは互いにチャンスらしい見せ場もなく滑り出したが、前半15分、藤本がボールを持ってドリブルで持ち上がったところの寄せが甘く、フリーで打たれたシュートはポストに当たってゴールイン。先制を許してしまう。
直後の18分にはセットプレーのこぼれ球を拾った吉田がセンターサークル付近のドゥトラに中途半端なバックパス、これを相手にカットされカウンターを受けてしまう。これにはベンチの水沼監督も大きなジェスチャーで怒りを露にしているように見えた。この直後から狩野がアップを開始した。
その後、隼磨、坂田がシュートを放つが決め手を欠き、37分にはスルーパスに抜け出た矢島に落ち着いて決められ0−2。
前半は吉田のポジショニングがサイドに開きすぎて、ドゥトラが攻め上がるスペースを消してしまったことで、ドゥトラが中に絞り、展開する場面が何度もあったことからも、監督のプラン、吉田を起用した狙いは崩れたと言えるのかもしれない。



後半、吉田に代わり前半からアップしていた狩野を投入。立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けるマリノスが50分の坂田のシュートを皮切りにペースをつかみ、怒涛の攻撃を見せる。53分にはペナルティエリアに走りこもうとした狩野が相手DFに倒されたように見えたが判定はノーファール。直後の54分、ゴール前でしぶとくキープした坂田が左足を振りぬき1点を返す。
さらに坂田がGKと1対1、61分、64分のシュートとGKの好セーブもありゴールを割ることができなかったが、何度も決定機を迎える。そして67分、狩野のコーナーキックから中澤が頭で合わせて同点。ついに追いついた。さらに68分、河合からのボールを坂田が難しい体勢から頭で狙うが、これもGKの好セーブに阻まれた。
チャンスで決められずにいると73分、ペナルティエリア付近で与えたFKを藤本に直接決められ2−3と突き放されてしまった。その後、久保を投入し、さらに松田も前線に上がりパワープレーを試みるが、清水もDF森岡を投入して守備を固め、終盤は久保のシュート1本に抑えこまれ、4分のロスタイムもチャンスを作れずそのままタイムアップ。

前半は全く機能しなかった状況で、後半開始から選手交代によって流れを変え、一度は追いつくことができたことは収穫といえるのではないか。後半から入った狩野もうまく試合に入ることができたようで、時間が長かったこともありボールに触れる回数が多かった。また、左サイドに開くことの多いマルケスに比べ、ゴール前で勝負する坂田が数多くチャンスに絡んでいたことからも、FWがゴール前でプレーすることの重要性を改めて感じた。
また、課題としては、不慣れなこともあって勇蔵が効果的に攻撃参加する場面が少なく感じるので、継続するのであれば改善に期待したい。

代表帰りの隼磨インド帰りのマイク
前半で退いた吉田序盤からアップを開始した狩野
前半のFK、山瀬功治のシュートは枠をそれる一時は同点となる中澤のゴール
CKから中澤のゴールをアシストした狩野終盤、パワープレーで前線で競る松田

2006年11月21日

2006/11/21 横浜F・マリノス戸塚トレーニングセンター

※紅白戦は2本目ではないかとのことで一部記述内容を修正

当初から練習開始の10時には間に合う見込みはなかったため、もし紅白戦を実施するなら11時頃からだろうという目論見でトレセンに向かう。到着すると何本目かは不明だが紅白戦キックオフ。
私が見た主力組(ビブスなし)の組み合わせはGK哲也、DFが右から勇蔵、那須、松田、ドゥトラ、MFが中盤の底に山瀬功治と河合、前目の右に隼磨、そして左には清水戦でまずまずの動きを見せた狩野、2トップは大島と坂田。中澤、上野、久保、マルケスといった面々は既にグランドに姿はなかった。
また、先日から部分合流のジローはゴール裏で篠田フィジカルコーチと見学、榎本達也はディドのシュートを受け、奥はスパイクを脱ぎ、ソックス姿でグランド周りをランニングしていた。

紅白戦では、吉田に代わって主力組に入った狩野にボールが集まり、狩野のスルーパスから坂田が抜け出すが惜しくも決められず。さらに狩野が狭いところにパスを狙ってカットされると、水沼監督が「今のも全員中しか見てないからだよ」と、先日見学した練習同様に広い視野を持つことを要求する声が飛ぶ。
また、狩野と競り合った塩川だが、スローインが相手ボールになるとラインズマンを務めた武藤コーチに「今のは俺じゃねーよ!健太じゃん!!」と抗議する場面も見られた。

その後、パスから抜け出した坂田が天野を振りきり、控え組のGKを務めた下川までもかわしてゴールを決めてまもなく紅白戦は20分程度で終了。
紅白戦終了後、若手中心に何名かの選手はシュート練習(?)を行ったようだが、その他の選手はストレッチなどのクールダウンを開始した。

なお、ビブス組はGK下川、DF右から天野、中西、田中裕介、MF塩川、田ノ上、山瀬幸宏、平野、吉田、FWはマイクのワントップ気味ではあったが後藤、マイクというメンバーだった。

112101
ディフェンスラインには中澤に代わり那須が入った

主力組でプレーした狩野ディフェンスラインを統率する松田
ポストプレーでキープする大島ボランチは河合と山瀬功治
パスを受け、天野を振り切り、GK下川もかわしにかかる坂田
その後、確実にゴールを決めた控え組のFWはマイクと後藤
ディドのシュートを受ける達也ソックスで周回する奥

2006年11月23日

2006/11/23 J1第32節 FC東京 vs 横浜F・マリノス

FC東京 1−2 横浜F・マリノス
【得点者】
(FC)19'ルーカス(PK)
(横)76'奥、89'那須
【メンバー】
GK21 榎本 哲也
DF30 栗原 勇蔵
  4 那須 大亮
  3 松田 直樹
  5 ドゥトラ
MF 7 田中 隼磨(63分 14 奥 大介)
 10 山瀬 功治
 35 河合 竜二
 29 狩野 健太(75分 19 マルケス)
FW15 大島 秀夫
 11 坂田 大輔(82分 17 吉田 孝行)
リザーブ
GK 1 榎本 達也
DF 2 中西 永輔
MF 6 上野 良治
FW20 ハーフナー・マイク

前半、立ち上がり早々、ペナルティエリア付近のルーズボールに相手選手と哲也がともに足を伸ばしたところで哲也のファールを取られ、警告までも出されてしまう。そのプレーで与えたフリーキックから石川のシュートを哲也が弾いたところでゴール前が混戦となり、押し込まれそうになるが、ディフェンスも体を張り難を逃れる。直後には今野がアフター気味に哲也と接触するが警告も出されることはなく試合は続く。このあたりからジャッジの基準が曖昧な東城主審に対するゴール裏の不満が募る展開となる。一方、攻撃面では大島が胸トラップから右足でボレー気味に狙うが惜しくも外れ、立ち上がりは全体的にFC東京のペースで試合が進む。
すると19分、ゴール前で那須とルーカスがもつれるような形になり那須のファールが取られ、PKを与えてしまう。これをルーカスに決められ先制を許す。その後もカウンターから石川にシュートを打たれるが哲也が好セーブで防ぐなど、耐える時間帯が続く。
それでも、終盤には狩野のクロスから坂田が頭で合わせるがGKがセーブ、狩野のフリーキックも枠をそれるなど決めることはできなかったが徐々にペースをつかみながら前半終了。

後半、7分にドゥトラのクロスにマークを振り切ってフリーの坂田がヘディングシュートを放つが、枠を捉えることができずチャンスを逃す。その後は互いにシュートの少ない展開となり、マリノスはゴール前に走りこんでパスを受けた狩野がシュートを打つが、ディフェンスに阻まれた。
63分、いまひとつ機能していなかった隼磨に代えて奥を投入する。その奥は少し下がり目の位置に入ったことで山瀬が攻撃に絡む機会が増える。そうしてペースを引き寄せたところで75分にはマルケスを投入。すると直後の76分、山瀬が駆け上がったドゥトラにはたき、ドゥトラが上げたクロスに大島が頭で合わせ、GKが弾いたところを奥が詰めて同点に追いつく。
その後、決め手を欠きながらも勢いよく攻撃をしかけるマリノスが多くのシュートを放ち、ロスタイムには駆け上がった勇蔵のシュートを土肥が防いで得たCKから、マルケスからのボールにしぶとく頭で合わせた那須のボールはゴールマウスに吸い込まれるようにゴールインし、ついに逆転。ゴールを挙げた那須に次々と選手が駆け寄り、選手はもみくしゃになって喜ぶ。これまで終了直前の失点で勝利を逃していたマリノスとは対照的な劇的な結末で勝利を収めた。

クロスからチャンスを作った狩野セットプレーで流血の大島

同点ゴールの奥は惜しいFKも終盤のCKはマルケスがキッカーを務めた
逆転ゴールを決めた那須に飛びかかり、もみくしゃになる選手達
試合終了後、那須を中心に歓喜が広がる

那須と勇蔵の抱擁那須と哲也の抱擁
好セーブを見せた哲也も笑顔インタビュー後に挨拶の那須

2006年11月26日

2006/11/26 J1第33節 横浜F・マリノス vs 大分トリニータ

横浜F・マリノス 0-1 大分トリニータ
【メンバー】
GK21 榎本 哲也
DF30 栗原 勇蔵
   4 那須 大亮
   3 松田 直樹
   2 中西 永輔(77分 26 田中 裕介)
MF 7 田中 隼磨
  10 山瀬 功治
   6 上野 良治
  29 狩野 健太
FW15 大島 秀夫(76分 9 久保 竜彦)
  11 坂田 大輔(76分 19 マルケス)
リザーブ
GK 1 榎本 達也
DF28 天野 貴史
MF14 奥 大介
  17 吉田 孝行

前半、互いに落ち着いた立ち上がりながら、シュートシーンが多い展開となる。隼磨のクロスから6分、7分と大島、坂田がシュートを放つ。一方の大分も前線の3人を中心に積極的に仕掛け、シュートシーンも多くなる。
そんな中、左サイドバックに入った中西がどうにも不安定であった。まず立ち上がりの4分、狩野との息が合わずボールを失ったり、自陣深い位置でボールを受けた後の判断が遅く、相手に詰められボールを失うシーンが見られた。ドリブルで上がっても何となく上がっていくというような印象で、そのプレーでも相手に詰められボールを失った。
その後、30分にボールを受けた山瀬が自らドリブルで切れ込み角度のないところからシュートを放つがGKがブロック。直後の31分には2対3の状況を作られピンチを招くが、那須が必死に戻り、高松のシュートチャンスをブロックした。41分には勇蔵のクロスを坂田が落とし、走りこんだ狩野がダイレクトでシュートを放ったが枠を捉えることはできず前半終了。

後半、開始間もなく松橋にシュートを打たれる。直後のフリーキック、狩野からのボールに選手が走りこむが、あと少しのところで触れずGKキャッチ。
54分、フィードを狩野が頭で落としたところを坂田がダイレクトでシュート、61分には狩野のコーナーキックを那須が頭で合わせるがいずれも枠には飛ばず、直後にFWを2枚同時に代えるが、なかなか決定機が作れない状況が続く。
すると76分、エジミウソンのシュートがカバーに入ったDFの足に当たり、結果として哲也の逆を突くような形でゴールイン。不運な形で失点を喫す。
失点後、中西に代え田中裕介を投入、松田が前線にも顔を出すようになり、田中裕介のスローインからのボールを落としたところに狩野が走りこみ、GKと接触しながらシュートを打つがこれも枠をそれる。80分過ぎにはロビングボールに遅れ気味に走りこんだ松田と大分GK下川が接触。それほど危険なプレーではなかったが、このプレーに怒った大分DF深谷が松田の胸を突く。これを発端に双方の選手が多少エキサイトするが、警告は出されずに事なきをえて試合が再開されようとした。しかし、その時に松田の主審に対する侮辱的なジェスチャー(?)に対し、この日2枚目の警告が出され退場処分。より苦しい状況になってしまう。
終盤、栗原が前線に上がってパワープレーを試み、ロスタイムのコーナーキックでは哲也も攻撃参加するが、シュートチャンスは作れぬまま試合終了。

今季ホーム最終戦。前節、これまでの嫌な流れを払拭するような逆転勝利だったが、この日は今シーズンを象徴するような試合展開に逆戻りで敗戦。ドゥトラの攻撃参加がマリノスの主な攻撃の形だが、この日の中西には効果的な攻撃参加が見られず、同サイドの狩野が孤立してしまったように感じた。それでも、狩野が前線で攻撃に絡む動きが何度か見られたのはよかったのではないか。まだまだ決定的なプレーは多くないし、ボールを失う場面も多いが、ここ数年のチーム状況でここまで試合に絡めるまでに成長してきただけでも立派なことだ。
また、中西に代わって入った田中裕介がわずかな出場時間ながら、これまで見られなかったサイドの深い位置まで入り込んでクロスを上げるなど、次につながるようなプレーができたように思う。
ただ、次節はドゥトラ、河合に加え、松田までが出場停止で、中澤の復帰も微妙なことから最終ラインのメンバー構成で苦慮するのではないか。

機能しなかった中西の左SB守備で体を張っていた那須
ハーフタイムに細かく指示を受ける坂田決定機に絡めなかった大島
接触プレーでエキサイトする選手達
主審をにらみつける松田途中出場の田中裕介
攻守に奮闘した狩野途中出場もシュート0の久保

2006年11月30日

2006/11/30 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

はじめに、来季の契約を更新せず、残りの練習にも参加しないと報道されたドゥトラは姿を見せなかった。また、次節出場停止で右ひざが本来なら治療に専念すべき状態の松田、リハビリ中の秋元も戸塚に残ったようで、みなとみらいには来ていなかった。他の選手は全員、全メニューを消化。

まず、選手達はセンターサークル付近に集まり、ドリブルやリフティングを交えながら30分近くウォーミングアップをした後、給水を挟み、フィジカルトレーニングを行った。

そして紅白戦、腰痛で2試合欠場した中澤と前節、途中出場で積極的な動きを見せた田中裕介が主力組に入り、那須、栗原とディフェンスラインを形成。ボランチには山瀬功治と上野、前目には狩野と負傷が癒えたジローが入り、2トップは大島と坂田で、GKは哲也。

立ち上がり、ジローのドリブル突破から得たコーナーキック。狩野のボールをディフェンスがクリアしきれず、那須が蹴り込み1−0。その後もジローはボールを持てばドリブルを仕掛けるという積極的なプレーが見られ、狩野や田中裕介のパスはオフサイドになったり、あと少しのところで合わないものの、形は作っていた。ファーストプレーでは迷いが見られた田中裕介も監督の「今のは行っちゃっていいよ」との言葉を受け、その後は積極的なプレー振りだった。
しかし、今日はサブ組の動きも積極的で、平野のクロスにマイクが頭から飛び込むが触れず、後藤のエリア付近からのシュートは哲也がセーブ、終了間際にも平野のグラウンダーのボールにマイクが左足で合わせるが、ポストをかすめて左に外れた。

2本目はメンバーを入れ替え、ディフェンスラインは左から田中裕介、那須、栗原、隼磨。中盤はジローの位置に吉田が入り、2トップは久保とマルケス。
2本目はマルケスがシュートを打つシーンが多くなった。まず、隼磨のクロスをうまく胸でトラップして放ったシュート、次はパスから抜け出して放ったシュートと続けて決定機を迎えたが下川が好セーブでブロックした。
そんな中、エリア付近でボールを受けようとした狩野と田ノ上が接触し、狩野がうずくまってしまう。左太ももを打撲したらしく、ジローと途中交代した。その後、終了間際にもマルケスがシュートを放ったが、これも下川がファインセーブを見せ、互いに得点はなく1−0で終了。交代した狩野はピッチ横でトレーナーに見てもらっていたが、幸い軽症のようで自ら歩いて着替えに向かった。練習後もアイシングはしていたが普通に歩いていたので、次節も問題なく先発するのではないか。

控え組のメンバーは1本目がGK達也、DF天野、中西、河合、MF塩川、奥、幸宏、平野、吉田、FW後藤、マイク。2本目がGK下川、DF塩川、中西、河合、MF天野、田ノ上、奥、幸宏、ジロー、FW後藤、マイクで、狩野の負傷でジローが主力組に回り、MFに平野が入った。

紅白戦終了後、狩野に加え、久保、上野あたりは練習から上がり、他の選手はシュート練習、ロングキック、ランニングを行っていたが、シュート練習では監督自らポスト役になりシュートを見守っていた。中でも山瀬功治が鋭いシュートを連発していた。そして練習は11時半過ぎに終了した。

ボールキープする上野接触プレーでうずくまる狩野
水沼監督と鋭いシュート連発の山瀬ゴール前でのプレーに期待したいマルケス
奥は紅白戦では控え組でプレー那須と坂田はランニング
次節先発濃厚な田中裕介はロングキック練習紅白戦で好セーブ連発だった下川


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