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About 2006年12月

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2006年12月 アーカイブ

2006年12月02日

2006/12/ 2 J1第34節 ジェフユナイテッド市原・千葉 vs 横浜F・マリノス

ジェフユナイテッド市原・千葉 0−2 横浜F・マリノス
【得点者】5分 坂田、74分 田中隼
【メンバー】
GK21 榎本 哲也
DF30 栗原 勇蔵
  22 中澤 佑二
   4 那須 大亮
  26 田中 裕介
MF17 吉田 孝行(59分 7 田中 隼磨)
  10 山瀬 功治
   6 上野 良治
  29 狩野 健太
FW15 大島 秀夫(89分 9 久保 竜彦)
  11 坂田 大輔(84分 19 マルケス)
リザーブ
GK 1 榎本 達也
DF 2 中西 永輔
  28 天野 貴史
MF32 山瀬 幸宏

4バックの左サイドにはリーグ戦は初先発の田中裕介、センターバックには腰痛から復帰した中澤が入り、30日の紅白戦では主力組の右MFでプレーしたジローはベンチ入りもせず、スタメンには吉田が入った。

前半、立ち上がり間もない5分、右サイドでボールを受けた吉田が縦に勝負し低い弾道のクロスを入れると、ボールを受けた坂田が一度トラップしてから反転してシュート。これが決まり早くも先制。

千葉も同点にすべく前がかりになって攻めてくるが、今日のマリノスはディフェンスの出足がよく、プレッシャーをかけてボールを奪ったり、うまくオフサイドを取ってしのぎ、相手に打たれたシュートも決定的なチャンスというものではなかった。その後、クロスから大島がシュートを放つなど、ペースをつかむ。前半30分過ぎには相手DFより1歩先に体を入れたように見えた勇蔵がユニホームが破れるほど引っ張られるが逆にファールを取られ、坂田も抗議する。当の勇蔵も納得いかないといった様相だったが、ユニホームを交換するよう主審に命ぜられ一旦ピッチの外へ出された。
終盤にも左サイドを駆け上がった田中裕介が相手DFを交わしてのクロスなど、積極的な動きを見せ1点リードで前半終了。

後半、ディフェンスラインの裏へ抜け出した大島がクロスを入れ、ゴール前に走りこんだ狩野がダイレクトでシュートを狙うが、うまくミートせず枠を外した。直後には左サイドをドリブルで駆けあがった田中裕介が中へ切り込んでシュートを放つ。ボールは低い弾道で枠に飛ぶが味方の吉田に当たってしまい、こぼれたところをクリアされた。
59分には吉田に代えて隼磨を投入。すると坂田のクロスに大島が飛び込み、流れたところを隼磨が拾って再びクロス。これに二アサイドに大島、ファーサイドに狩野が飛び込むが、いずれもあと一歩で触れられず、65分にはペナルティエリア内でボールをキープした山瀬功治がうまく反転したところに体を入れられ倒されたように見えたがファールを取ってもらえず、チャンスは作るものの追加点が奪えない。
それでも74分、狩野、田中裕介のコンビで左サイドを崩し、左からのクロスが流れたところを隼磨が拾い、エリア付近からシュートすると、ボールは相手DFに当たり、GKが目測を誤まる形でゴールが決まり、リードを広げる。

その後も隼磨が得点シーンと同じようなシチュエーションでシュートを放つなど得点機会をうかがう。
一方の守備陣も中澤を中心に安定した守備を見せ、反撃を試みる千葉は長い距離から苦し紛れのシュートも多く、シュート数に反して決定的なピンチはほとんどなく。そのまま2−0で終了した。

試合終了後、普段は選手のみのゴール裏への挨拶にコーチ陣やスタッフの方も一緒に加わり、退任の決まったディドGKコーチが何度もコールに応えたり、一旦は控え室に入った水沼監督がコールに応えて再び姿を現すなど、シーズンが終わりに近づいていることを感じさせる光景も見られた。
それでも、シーズンは終っていない。隼磨のゴール後に集まる選手達、山瀬の表情、試合後のコメントなどからは例年以上の天皇杯に対する意欲や意気込みが感じられる。天皇杯はドゥトラや奥といった面々がチームに帯同することがなさそうなのは残念だが、残った選手とともに一つでも前に進もうではないか。

ユニホームを引き裂かれた勇蔵練習で痛めた左足にはテーピングの狩野
先制ゴールの坂田中澤は安定した守備でまさに完封
追加点を挙げ喜ぶ隼磨先発フル出場で安定したプレーの田中裕介
選手に加え、コーチ陣、スタッフもゴール裏へ挨拶
試合後、退任が正式に発表されたディド移動着に着替え再登場の水沼監督

2006年12月24日

2006/12/23 天皇杯・準々決勝 ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス

まずはスタメンを見た段階で大きな不安に駆られた。練習の紅白戦を見たり、大きなけが人の情報もないのでリーグ戦終盤から天皇杯5回戦大分戦のメンバーがベースとして固まったのだろうと思っていたが、突然の大幅入れ替え。練習でも満足に試していない那須のボランチ起用と隼磨のサイドバック。勝てば『水沼マジック』とか『巧みな選手起用』と賞賛され、負ければ『一貫性がない采配』、『勝っているときにメンバーをいじるな』とバッシングされるだろう。
残念ながら自分の中では今回は後者だった。岡田前監督時代の3年半で過密日程などを言い訳にして戦術の基礎の部分をないがしろにし、若手の育成・起用を怠ってきた。最近になってメンバー、戦術を固定し、ようやくサッカーらしくなってきたチームが2年連続で優勝争いをしているチームに急造メンバーで勝てる可能性が低いことは自明であり、監督も分かっていたのではないか?

前半2分、哲也の前線へのパントキックを大島が落としたところを繋ぎ、最後は坂田が決め先制。しかし、8分にマグノアウベスのスルーパスから播戸が抜け出しGKとの1対1を冷静に決められ同点とされる。
その後は今シーズン何度となく見せられた連携が悪くパスが繋がらなかったり、トラップが乱れ簡単にボール奪われるなど、相手にペースを握られる時間が多くなる。そうなると攻撃も単発に終わり、コーナーキックから那須が頭で合わせたり、山瀬が遠目からシュートを放つが、いずれも枠を捉えられない。30分過ぎには少し前から足を気にしていた吉田に監督自ら確認すると、吉田本人が左足ふくらはぎあたりを指差し小さく×マークを出す。そして35分に河合と交代。ここから前半終了までは那須と河合がボランチ、前目に狩野、山瀬という組み合わせでプレーした。

後半、布陣をDFを右から勇蔵、中澤、那須、田中裕介、ボランチに河合と山瀬、前目に狩野と隼磨という布陣に配置を修正。立ち上がり早々左サイドを崩し、深く切り込んだ狩野からのグラウンダーのクロスに大島がうまく合わせたがポストに阻まれる。その後もペースをつかみ攻めの時間が続いたが、シュートに正確性を欠いていると次第に主導権は相手に移る。10分過ぎにはマグノアウベスがフリーで抜け出し哲也と1対1の場面、右足でのシュートは哲也がファインセーブ。
その後も相手ペースのまま時間は流れ、連続したセットプレーのピンチは防いだものの、24分には家長に決められ0−2。ここでベンチは選手交代の準備をはじめる。
その間にもマグノアウベス、播戸にフリーでシュートを打たれ、播戸のシュートは哲也が右手で辛うじて弾き出した。そして、久保とマルケスがピッチ横でプレーが切れるのを待っていた31分にマグノアウベスに決められ1−3。

残り時間は15分。点差と残り時間、残り交代枠を考えると、1点差の状況で考えた久保とマルケス投入のプランでは厳しい。主審に交代が認められるまでは選手交代は取り下げたり、変更することはできる。負ければ終わりのトーナメントはなりふり構わず点を取りにいくべきで、マイク投入でパワープレーに出るという選択肢もあったはずである。しかし、そのまま選手交代で2トップを入れ替えた。案の定、久保は相手との競り合いにことごとく敗れ、マルケスがボールを持つと相手に囲まれ前を向けない。その後は前線にボールすら入らなくなり、シュートチャンスが作れるはずがない。

しかも、選手達からも絶対に勝ちたいという気持ちや執念も伝わってこなかった。2点ビハインドの終盤、カウンターからピンチを招いていたとはいえ、ディフェンスラインに4人も選手が残っている。
相手DFは高さが武器という訳ではない。久保に加え、もう1人高さで勝負できる勇蔵を前線に上げ、ロングボールを競ったこぼれ球を久保、マルケスがフォローするような形がよかったのではないかと後悔が残る。こういう試合を見せられると背番号3の存在が大きいことに気付かされる。
リードされると前線に上がりたがることをバッシングされることもあるが、他の選手ががむしゃらにプレーしないことにもどかしさを感じていたり、絶対に勝ちたいという気持ちがあるからこそ。来シーズンは他の選手達にもプレーで気持ちを見せてほしい。

また、監督は試合後にアクシデントが多かったとコメントしているが、遠征に帯同しながらベンチ外になった上野かベンチスタートになった河合(もしくは2人とも)のコンディションに問題があったのだろうか。しかし、河合は途中出場で60分近くプレーしているということは深刻な状況ではなかったということになる。90分間フルでプレーできない可能性がある選手の起用を避けるという理由であれば、吉田もコンディション的には万全ではなかった。そういった点が釈然としないことも敗戦のショックを増幅させた。


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