浦和の不出来が大きな要因ではあるものの、前半の途中までは面白いようにパスがつながる。先制点も中央やや左よりでボールを持った狩野が右サイドのフリーの隼磨へ大きな展開。隼磨は速いグラウンダーのクロスを入れ、ゴール前の混戦から相手の中途半端なクリアボールを拾った狩野が左足で決めた。
追加点は、中央でボールを受けたキムクンファンが右サイドの隼磨に展開、隼磨はそこから直接狙いゴール左隅に決まり2-0。
その後も左右から攻撃を仕掛け、小宮山が惜しいシュートを放つなどチャンスを作っていたが、決定力を欠き追加点を奪えず、逆に前半終了間際と後半立ち上がりに失点して追いつかれるという最悪の展開。追いつかれた流れを引きずり、前半と一変して後半は劣勢な試合展開になってしまったが、哲也のファインセーブをはじめ、守備陣が粘り延長30分でも決着がつかずPK戦。互いに5人ずつ全員が決めた6本目、勇蔵が決めたのに対し、後攻の鈴木のシュートを哲也が止めてPK6-5で勝利。12月20日の準々決勝に駒を進めた。
前半の圧倒的な試合展開で早い時間帯で2-0としたにも関わらず、後半開始間もない段階で追いつかれたのは、先日の京都戦と同じように油断や気に緩みがあったように思われてしまうかもしれないが、この試合は一貫して扇谷主審の判定基準に偏りが見られ、相手ボールで接触があるとファールを取られ、こちらが攻撃時は接触プレーはことごとくノーファール。特に隼磨が突破したところを後ろから引き倒されてもノーファール、裕介がヘディングでクリアしたところで相手選手が身をかがめたプレーでは裕介のファールを取られるなど、自分たちのプレー以外の面でリズムを崩されたこともあるかもしれない。(判定基準に疑問を感じるプレーはこの試合は他にも多数見られた。)
追加点を決めた隼磨 | 相手6人目を止めた哲也 | |
恒例行事 | ゴール裏での哲也 | |
勝利にベンチも大喜び | ||
試合後の選手たち |