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2008年07月07日 00:35に投稿されたエントリーです。

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2008/ 7/ 6 J1第15節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス

前半42分の山瀬の同点となるフリーキックはシュート、時間帯ともに絶好のものであった。
しかし、それ以外の前半のチーム全体のパフォーマンスは酷かった。仕掛けが少ないし、攻撃に転じようとも単調の一言。

例えば、相手はサイドで起点を作り、マリノスの選手の意識を引きつけると、逆サイドの選手に大きなサイドチェンジをする。もちろん、全部がきっちりと通る訳ではないが、2,3本中1本でも通ればサイドから崩しがあと一歩で完成する。
一方で、隼磨、小宮山、ジローあたりが低い位置でボールを受けるとサイドチェンジをしようとする意識も相手に比べたら希薄な印象を受けるし、結果的にサイドチェンジとなった場合もDF、守備的MFを経由することが多いので、時間がかかり、逆サイドの選手が常に相手が前にいる状態でボールを受けるため、結局は手詰まりなものになり、同じことの繰り返しになる。
そういった中でも小宮山、ジローは縦に仕掛けようとするプレーがあるので幾分よいが。

例に挙げたサイドチェンジを含めたロングボールの精度や1対1に強い、ヘディングが強い、ドリブル能力が高い、そしてゴールに直結するシュートが巧かったり、正確などというものは選手の個人能力に依るところが大きいが、サイドチェンジの意識付けや攻撃パターンの確立(選手同士の連携や連動)といったものは日頃のトレーニングが重要。
自分のサッカーの捉え方や考えが正しいとは言わないが、相手にできていて、自分たちにできていないことを真摯に受け止め、それをどのようにしたら自分たちができるようになるかをしっかりと分析し、トレーニングで選手に伝えるのが監督と、S級ライセンス取得の際に寝食を共にしたというヘッドコーチの仕事ではなかろうか。また、トレーニングではしっかりと指導しているが選手達が実践できていないというのであれば、試合中から声を荒げてでもピッチの選手に伝えるべきで、ベンチに座っている余裕はない。


ただ、後半に限っては早い時間帯で途中出場した坂田と宏太のプレーに光明が見出せそうな気がした。
まず、坂田は監督の意図するクサビのボールを中央で受けるだけでなく、両サイドのボールにスピードを生かして飛び出し、サイドの高い位置でボールを受けることができるようになったため、大島がクサビを受けやすくなったり、山瀬のマークも分散するようになったような印象を受ける。
逆に言うと、大島、ロニーの組み合わせでは両選手ともに足元にピタリと通ったパスしかキープできないし、キープしたところで相手を抜き去るスピードがないため、相手は中央を固めればある程度守れてしまうし、坂田投入後の大島もクサビを受けた後のプレーは相変わらずであった。

次に宏太。ジローはスピードがあるため、ボールを受け、勝負して相手を抜き去ってからクロスというプレーをしがちだが、宏太は絶対的なスピードがあるわけではないので、フリーな状態でボールを受けられるように動き出したり、ボールを受けてからも相手が寄せてくる前に低い弾道のアーリークロスをあげたりと攻撃にアクセントが生まれた。河合の退場直後に失点してしまったため、4分あったロスタイムも含め、終盤は中盤で守備に追われてしまった点が悔やまれるところ。


そして、試合後に監督は「この敗戦にめげず、やろうとしているサッカーを続けてもう一度みんなでトライしたい。」とコメントをしている。本来であれば「闘志、ひたむき、復活、そして優勝を目標に」と新体制発表時に語っていたにも関わらず、リーグ戦6試合勝利から遠ざかり、14位という順位では内外から進退論が浮上したり、自ら身を引くという選択をしいても不思議ではない状況。しかし、クラブ内、本人からそういう意図は感じられない。
ならば、得点が奪えない要因で攻撃パターンの確立(選手同士の連携や連動)に匹敵するであろう、FWの駒不足を残り1人の外国人枠を活用して補強すべきである。
特に、スピード系の選手は坂田、先日の試合でまずまずだった陽介がいるので、クサビを重要視するのであれば、多少乱れたボールもしっかりとキープし、ある程度は自力でも突破できるようなアジリティも有する選手が必要である。


要するに、試合の中で良かった点を見つけて、いくら前向きに捉えようと、6試合勝利なしの14位という順位は紛れもない事実。もっと危機感を持って、悪かった点を改め、足りない部分を補っていかないとそう簡単には事態が好転するようには思えない。でも、やはり補強より先にすべきことがある。

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