横浜F・マリノス 1−4 ヴィッセル神戸
【メンバー】
GK 1 榎本 哲也
DF 7 田中 隼磨
30 栗原 勇蔵
22 中澤 佑二
4 那須 大亮
MF35 河合 竜二
6 上野 良治
10 山瀬 功治
FW27 斉藤 陽介(37分 → 21 高桑 大二朗)
9 鈴木 隆行(75分 → 20 ハーフナー マイク)
11 坂田 大輔(75分 → 19 乾 貴士)
SUB
MF 28 天野 貴史
14 狩野 健太
3 松田 直樹
FW 33 マルクス
37分に哲也が得点機会阻止で一発退場。ここを境に変わったことは2つ。1つは斉藤陽介に代えてGK高桑を投入することにより、フィールドプレーヤーが1人減ったこと。もう1つは監督が指示を出さなくなったこと。後半、勝ち越しを許してからはベンチも気にしながら試合を見ていたが、ついに試合終了まで1度たりともピッチの選手に向けて指示することはなかった。上の写真は後半のベンチ。
計ったかのように残り15分でのマイクと乾の投入も、アップ中の2人を松永コーチが呼びに行き、急いで着替えそのまま投入。
この状況は岡田監督時代の末期と酷似している。当時も監督は職場放棄のように選手に指示をすることもなく、終盤はパワープレーを試みるも、ただ時間が過ぎていくという悪循環。これが今季は第3節にして早くも現れた。何もしない指揮官の存在意義は何なのか? こういう状況は時間が解決してくれるとは思えない。
哲也退場前から状況は最悪だった。退場の引き金となったプレーも含め、簡単にディフェンスラインの裏をとられすぎである。他にも相変わらず左サイド(相手右サイド)から崩される。ディフェンスラインや中盤の底からの攻撃の第1歩となるはずのパスは10数メートル先の味方にも正確につなげない。それはボールを雑に扱い、適当に蹴っているように感じる。そういう選手がロングボールを蹴っても見当違いのところに飛んでいくのは当然の結果である。
やはり左サイドには前節、まずまずの動きを見せ、激しい上下動ができる田中裕介、ディフェンスラインにはビルドアップ、正確なフィードができる“ディフェンダー”松田直樹、中盤の底には運動量と激しさに加え、クロスやロングキックに精度のある天野貴史。個人的にはこの3選手の起用を推したい。