今季初の試合用ユニホームを着用したプレシーズンマッチSDT杯。日本代表合宿に参加中の中澤の位置に那須が入り、左サイドには小宮山。右サイドの隼磨の位置には吉村が入った。
開始直後、山瀬が左足首を痛めた場面、地面を叩きながら痛がり、治療中も一度立ち上がった後に再び座り込んでしまいプレー続行が不可能かと思われたが、幸いプレー続行。
11分、右サイドに開いた鈴木隆行がクロスを上げるが合わず。14分には中央の山瀬から右サイドの吉村に展開し、吉村のクロスにマルクスが頭で合わせるがミートせず枠を外れる。
逆に16分にはピンチを迎える。伊東輝悦のシュートは右ポストをかすめた後に、左ポストに直撃し弾き返され、失点を免れた。33分にはコーナーキックが流れたところを小宮山がシュートを放つがバーを大きく越える。終了間際にもマルクスがフリーキックを中央の山瀬に流し、山瀬がミドルシュートを狙うがGK正面。前半はスコアレスで終了。
前半は先日の名古屋戦に比べ、山瀬が前線に顔を出す機会が増えた反面、両サイドバックの攻撃参加は少ない印象だった。また、マルケスが中盤に下がり、マルクスがFWのようなポジションを取る時間帯もあった。
後半、1分に抜け出た矢島に決められ0−1。それでも、4分に右サイドを突破したマルケスのクロスをゴール前に走り込んだマルクスがヒールで落とし、それを坂田が左足で蹴り込み同点。
51分、マルケスに代えて乾を投入。名古屋戦ではいい形でボールを持てなかった乾だが、乾らしいドリブル突破やスルーパスで何度かチャンスを演出するなど、まずまずの活躍。79分にはマルクスの左コーナーキックをGKがキャッチできず、こぼれたところを那須が押し込み2−1と勝ち越す。その後もチャンスは迎えるものの決められずにいると、ロスタイムに右サイドからのグラウンダーのクロスをチョジェジンに押し込まれ同点となり、2−2で90分終了。
後半は乾を投入したあたりから、乾単独でのドリブル突破や山瀬とのコンビで中央を突破するなど、これまであまり見ることのできなかった中央からの崩しが見られ、こう着した展開での打開策として乾投入は期待できそうである。また、試合を通じて前線のルーズボールや相手にキープされていたようなボールにも鈴木を筆頭にFWが体を張って競り合うことでスローインになったり、相手の攻撃を遅らせることができるようになったのも大きい。
本来、ここで試合終了であるが、ハーフタイムのアナウンスでこの試合にはPK戦があるとのことでPK戦突入。PK戦を知らずに帰路に着く人、慌てて戻ってくる人もいたりと、スタンドがドタバタする中で開始。そのPK戦、3人目の河合と延長戦での6人目の那須が失敗し4-5で敗戦。
2試合目もベンチ入りした天野 | 左足首負傷もフル出場の山瀬は | |
昨季までなかった鈴木のチームへの貢献 | 小宮山は攻撃参加が単発だった | |
2得点に絡んだマルクス | 持ち味を発揮した乾 | |
PKで読みは当たっていた哲也 | 河合は中盤の底で体を張った守備 |