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2006年12月24日 16:12に投稿されたエントリーです。

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2006/12/23 天皇杯・準々決勝 ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス

まずはスタメンを見た段階で大きな不安に駆られた。練習の紅白戦を見たり、大きなけが人の情報もないのでリーグ戦終盤から天皇杯5回戦大分戦のメンバーがベースとして固まったのだろうと思っていたが、突然の大幅入れ替え。練習でも満足に試していない那須のボランチ起用と隼磨のサイドバック。勝てば『水沼マジック』とか『巧みな選手起用』と賞賛され、負ければ『一貫性がない采配』、『勝っているときにメンバーをいじるな』とバッシングされるだろう。
残念ながら自分の中では今回は後者だった。岡田前監督時代の3年半で過密日程などを言い訳にして戦術の基礎の部分をないがしろにし、若手の育成・起用を怠ってきた。最近になってメンバー、戦術を固定し、ようやくサッカーらしくなってきたチームが2年連続で優勝争いをしているチームに急造メンバーで勝てる可能性が低いことは自明であり、監督も分かっていたのではないか?

前半2分、哲也の前線へのパントキックを大島が落としたところを繋ぎ、最後は坂田が決め先制。しかし、8分にマグノアウベスのスルーパスから播戸が抜け出しGKとの1対1を冷静に決められ同点とされる。
その後は今シーズン何度となく見せられた連携が悪くパスが繋がらなかったり、トラップが乱れ簡単にボール奪われるなど、相手にペースを握られる時間が多くなる。そうなると攻撃も単発に終わり、コーナーキックから那須が頭で合わせたり、山瀬が遠目からシュートを放つが、いずれも枠を捉えられない。30分過ぎには少し前から足を気にしていた吉田に監督自ら確認すると、吉田本人が左足ふくらはぎあたりを指差し小さく×マークを出す。そして35分に河合と交代。ここから前半終了までは那須と河合がボランチ、前目に狩野、山瀬という組み合わせでプレーした。

後半、布陣をDFを右から勇蔵、中澤、那須、田中裕介、ボランチに河合と山瀬、前目に狩野と隼磨という布陣に配置を修正。立ち上がり早々左サイドを崩し、深く切り込んだ狩野からのグラウンダーのクロスに大島がうまく合わせたがポストに阻まれる。その後もペースをつかみ攻めの時間が続いたが、シュートに正確性を欠いていると次第に主導権は相手に移る。10分過ぎにはマグノアウベスがフリーで抜け出し哲也と1対1の場面、右足でのシュートは哲也がファインセーブ。
その後も相手ペースのまま時間は流れ、連続したセットプレーのピンチは防いだものの、24分には家長に決められ0−2。ここでベンチは選手交代の準備をはじめる。
その間にもマグノアウベス、播戸にフリーでシュートを打たれ、播戸のシュートは哲也が右手で辛うじて弾き出した。そして、久保とマルケスがピッチ横でプレーが切れるのを待っていた31分にマグノアウベスに決められ1−3。

残り時間は15分。点差と残り時間、残り交代枠を考えると、1点差の状況で考えた久保とマルケス投入のプランでは厳しい。主審に交代が認められるまでは選手交代は取り下げたり、変更することはできる。負ければ終わりのトーナメントはなりふり構わず点を取りにいくべきで、マイク投入でパワープレーに出るという選択肢もあったはずである。しかし、そのまま選手交代で2トップを入れ替えた。案の定、久保は相手との競り合いにことごとく敗れ、マルケスがボールを持つと相手に囲まれ前を向けない。その後は前線にボールすら入らなくなり、シュートチャンスが作れるはずがない。

しかも、選手達からも絶対に勝ちたいという気持ちや執念も伝わってこなかった。2点ビハインドの終盤、カウンターからピンチを招いていたとはいえ、ディフェンスラインに4人も選手が残っている。
相手DFは高さが武器という訳ではない。久保に加え、もう1人高さで勝負できる勇蔵を前線に上げ、ロングボールを競ったこぼれ球を久保、マルケスがフォローするような形がよかったのではないかと後悔が残る。こういう試合を見せられると背番号3の存在が大きいことに気付かされる。
リードされると前線に上がりたがることをバッシングされることもあるが、他の選手ががむしゃらにプレーしないことにもどかしさを感じていたり、絶対に勝ちたいという気持ちがあるからこそ。来シーズンは他の選手達にもプレーで気持ちを見せてほしい。

また、監督は試合後にアクシデントが多かったとコメントしているが、遠征に帯同しながらベンチ外になった上野かベンチスタートになった河合(もしくは2人とも)のコンディションに問題があったのだろうか。しかし、河合は途中出場で60分近くプレーしているということは深刻な状況ではなかったということになる。90分間フルでプレーできない可能性がある選手の起用を避けるという理由であれば、吉田もコンディション的には万全ではなかった。そういった点が釈然としないことも敗戦のショックを増幅させた。

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