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2008/ 3/ 8 J1第1節 横浜F・マリノス vs 浦和レッズ

この日の勝因のひとつは守備。中でも田中裕介はセンターバックとしてのリーグ戦出場が数試合とは思えない安定した守備で、センターバックとしても完全に計算できる選手になった。
また、河合の欠場でボランチに入った松田も後半になると左サイドの小宮山に鋭いスルーパスを通すなど、守備だけでなく攻撃の起点にもなるなど、シーズン通してボランチ起用した方がチームとしても安定するのではないかと思わせる出来。

攻撃面ではボールを失いカウンターを受ける引き金となるプレーもあったものの、高いキープ力と視野の広さ垣間見せたロペスは昨季の単調な攻撃にアクセントをつけることができる存在。昨季は坂田が動き出しても中盤からボールが出てこないということが多かったが、この試合は相手の裏を突くボールが何本か通り、チャンスになりかけていた。
ただ、大島と2トップを組んだロニーは坂田よりスピードで劣る分、良いボールが出てもシュートまで持って行けないシーンが何度かあり、もったいない印象が残った。その他の面では初戦にしてはまずまずのプレーだったので今後のコンディション向上に期待したい。

小宮山のゴールは昨季も惜しいシュートが何度かあった右足のミドル。山瀬に加え、前半に遠めから惜しいシュートを放ったロペスと長い距離のシュートを打てる選手が多くなることが、引いた相手から得点を奪えずに勝ちを拾えないという課題解決の糸口になるかもしれない。
そういった意味で、昨季の開幕戦と同じ1-0という勝利でも、感じる手応えは数段違う。

小宮山ゴールを決めた小宮山 選手達 試合終了後、ゴール裏での選手達
小宮山①小宮山②
NTT Communications マン・オブ・ザ・マッチ Vサインの小宮山
中澤 隼磨&松田
スポーツニッポン マン・オブ・ザ・マッチの中澤 隼磨&松田

横浜F・マリノス 1-0 浦和レッズ
GK 1 榎本 哲也
DF 7 田中 隼磨
  4 栗原 勇蔵
 22 中澤 佑二
 26 田中 裕介
MF10 山瀬 功治
  3 松田 直樹
  8 ロペス(74分→11 坂田 大輔)
 13 小宮山尊信
FW 9 ロニー
 15 大島秀夫

2008/ 3/15 J1第2節 コンサドーレ札幌 vs 横浜F・マリノス

前半、最初の決定機は坂田。中澤の縦へのくさびのボールとも取れるパスから抜け出し、GKもかわして左足で狙ったが、カバーに入ったDFに間一髪でクリアされる。
その後も山瀬の2本の惜しい左足ミドルなど、積極的に攻撃をしかけ、ゴール前に迫るものの得点は奪えず。
逆に、前半終了間際にディフェンスラインの裏に出されたボールを追った哲也とダヴィの接触プレーがPKの判定となるが、シュートはポストに助けられ前半終了。

後半、立ち上がりの6分、ゴール前のダヴィにボールが渡っってしまい、中澤が必死に足を伸ばしたが一歩及ばず、ブラインドになってしまった哲也もシュートに反応できずに先制されてしまう。
その後、前半同様にペナルティエリア付近までは崩すものの、相手ディフェンスも最後のところで必死に体を寄せるなど、なかなか良い体勢でシュートを打たせてもらえず、時間は進む。
ここで、チーム全体的に運動量が減っていたため小宮山に代えジロー、隼磨に代え幸宏を相次いで投入。
そして86分の右コーナーキック。山瀬からのボールをファーサイドに走りこんだ大島が頭で合わせて同点。直後の87分には相手キックオフ直後のボールをジローが奪い、そこからの攻撃で山瀬が持ち込んで放ったシュートを相手GKが弾いたところを大島が詰めて逆転。

逆転

終了間際には坂田が抜け出てフリーとなり、DF、GKをかわして確実に決めようとするが、カバーに入ったDFにブロックされ打ち切れず追加点は奪えなかったものの、逆転勝利。

前半からロペスを起点にボールが出るものの、周りの選手とあと一歩のところで呼吸が合わなかったり、中盤でキープしたところでプレスをかけられボールを失うシーンがあった。キャンプ中に離脱していた分、そういった連携面や体調面はもう少し時間が必要のように感じた。
また、暖房の効いた札幌ドームは応援する側ですら多少の暑さを感じるほど。チーム全体的に後方でのパス交換が多かったのには守備的な札幌の布陣に加え、予想外の暑さがあったのかもしれない。

喜びの輪ハイジャンプ
歓喜の逆転ハイ"ジャンプ"タッチの松田
終了後の選手たち大島
試合終了後の選手達インタビュー後の大島

2008/ 4/12 J1第6節 横浜F・マリノス vs 柏レイソル

ロペスが欠場し、ジローがスタメン出場。ディフェンスラインは厳密な4バックというよりもこれまでのやり方に近かったものの、中盤はジローが様々な場面に顔を出してカバーすることで山瀬がより高い位置を取るような形になった。

前半、コーナーキックのチャンスで抜けてきたボールを中澤がフリーで頭で合せたがクロスバーに阻まれる。直後にも中央でボールを受けたジローがスピードで抜け出てシュートを放つが枠を逸れる。
そして、14分、松田からの浮き球のボールを受けたロニーがDFをブロックしながら反転してシュート。これが決まり先制。その後も何度かチャンスを迎えるが、山瀬の左足のシュートが再びクロスバーに阻まれ追加点を奪えずにいると、30分頃から相手ペースの時間帯もたびたび訪れたが、最後のところでブロック。終盤にかけて再びペースをつかみ小宮山のループなどチャンスもあったものの1-0で前半終了。

後半、前半の流れを保ったまま山瀬の個人技を軸に攻撃をしかけ、鋭い突破からミドルを狙うが枠を捉えられなかったが、相手に退場者を出した直後の71分、左サイドを突破した松田が粘ったボールを坂田が繋ぎ、山瀬が左足で豪快に蹴り込み追加点。
その後も何度かシュートチャンスを迎えるものの追加点は奪えなかったが、守備陣は1人少ない柏の攻撃を危なげなく跳ね返し試合終了。

試合自体は快勝であったものの、昨季はリーグ戦で2敗し苦手な相手である柏。そういった守備が固い相手を崩すために補強したであろうロペスを中2日の3連戦で長時間起用した後の1週間あいた試合で起用できなかったのが気がかり。拮抗した試合では難しいかもしれないが、FC東京戦のように早い時間帯で追加点を奪ったり、今日のように数的有利な状況では早めの選手交代を望みたい。

先制ゴールのロニー追加点
先制点のロニー粘りのプレーの松田
歓喜の輪
追加点を決めた山瀬を祝福
試合後の選手達
NTT COMMUNICATIONS MOMのロニー日産スタジアムデーMOMの松田

2008/ 4/19 J1第7節 横浜F・マリノス vs 清水エスパルス

前半、右サイドのペナルティエリア付近で大島がボールをキープした場面、状況的には隼磨が全力で大外に駆け上がればチャンスになる可能性もあったが、隼磨はのらりくらりと中に走ってしまい、出しどころがなくチャンスにならなかった。

後半、開始間もなく失点したが、攻撃に厚みが出始めた頃に得た左コーナーキックから、流れたところで大島がゴールエリア内でフリーとなったが、シュートは枠の上を大きく外れた。先週の柏戦でも同じような形で同じようなシュートミスをしている。
さらに、後半は大島が左右両サイドに流れて起点になろうとするプレーが多くなった。ただ、ロニーのヘディングシュートに合わせたクロスを上げるなど小宮山が高い位置でボールを受けることができるようになっていたので、相手DFのマークが厳しいとはいえ、ゴール前で勝負し、ボールを持てばコースを探すのではなく強引にシュートを打ってほしい。
同じくプレーに精彩を欠いた隼磨は途中交代を余儀なくされたが、札幌戦の2ゴール以外に決定的なシュートチャンスにあまり絡んでいない大島に関しては同タイプのFWがいないため交代策がない。

カップ戦も含めて10試合を終えたが、今季も昨季同様に圧倒的で、ずば抜けたチームはなく今後も混戦が続くことが予想される。
守備面は余程のことがない限り大崩れすることはないはずで、やはり課題は攻撃面。シーズン前から開幕後数試合までの印象としてはボランチとセンターフォワードに不安があったが、ボランチは松田が河合の穴を埋めて余りある活躍を見せているので、残り1つある外国人枠の有効活用も含め、攻撃的な選手の補強に動いてほしい。

2010年のホーム動員100万人に向け、2008年の今季は優勝争いをするための土台作り、2009年の優勝を目標に掲げていることもあり、今季は若手の底上げや成長のためには多少の我慢も必要という考えもあるかもしれないが、戦力を相対的に見ると現状でも十分に上位争いをするだけの地力はあり、選手は勝利のために必死にプレーしているし、サポーターも目の前の試合は全ての試合に勝つことを期待してスタジアムに足を運んでいる。そして、課題がはっきりしてきているのであれば優勝は来年と言わず、今季から全力でぶち当たれば、たとえその結果がどうであろうと悔いは残らないはず。

2008/ 4/29 J1第9節 横浜F・マリノス vs ジェフユナイテッド千葉

前節、立ち上がりは落ち着くようにという旨の監督指示により受けて立ってしまった印象があったが、この日は積極的に仕掛け、開始間もなくロペスがドリブル突破から左足でミドルを狙う。これはGKに弾かれたものの、試合の主導権を握る。
しかし、惜しい形は作るものの決定機とまではいかず、序盤の良い流れが相手に移り、立て続けに相手シュートで肝を冷やす。
それでも22分の右コーナーキックから中澤が右足で合わせたシュートが決まり、流れや時間帯からいっても貴重な先制点を奪う。その後は次が続かず互いにシュートチャンスが少ない展開になってしまい、このままでは後半に向けて心配な流れになりかけたが、44分に左サイドでボールを受けた小宮山が遠めから左足で狙ったシュートが相手DFに当たり、弧を描いてネットに吸い込まれ2-0として前半終了。

後半、前半から隼磨の見方を追い越す動きや、高い位置でマークを中に引き寄せて勇蔵の上がるスペースを作るなど、機能していた右サイドから追加点。スローインのボールをロペスがヒールで落とし、走り込んだ隼磨が相手を1人交わして逆サイドネットに流し込み3-0。
その後もセットプレーからロペスが頭で合わせたり、攻め上がった勇蔵が遠めからシュートを狙うなどチャンスをうかがっていたが、60分を過ぎたあたりから松田に代えてアーリア、ロニーに代えて坂田、ロペスに代えて兵藤と選手の温存策に動く。
途中、小宮山のクロスから大島が合せたが枠を超えるなど、追加点は奪えなかったが3-0で試合終了。

この試合では近い位置で相手にフリーキックを数多く与えてしまったが、コースを狙うのではなく、強引にパワーで狙うキッカーだったので助かった。一方で精度は高いとはいえないものの、シーズン序盤からセットプレーで点を取れ、苦しい試合で勝ちを拾えていること、大分戦の完敗から中2日の試合で右サイドにかなりの改善が見られたことは大きい。
ただ、半月以上もFWによる得点がないことにはかなりの危機感を持つべきである。

小宮山の追加点隼磨でダメ押し
試合終了後の選手達 マン・オブ・ザ・マッチの哲也

2008/ 7/ 6 J1第15節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス

前半42分の山瀬の同点となるフリーキックはシュート、時間帯ともに絶好のものであった。
しかし、それ以外の前半のチーム全体のパフォーマンスは酷かった。仕掛けが少ないし、攻撃に転じようとも単調の一言。

例えば、相手はサイドで起点を作り、マリノスの選手の意識を引きつけると、逆サイドの選手に大きなサイドチェンジをする。もちろん、全部がきっちりと通る訳ではないが、2,3本中1本でも通ればサイドから崩しがあと一歩で完成する。
一方で、隼磨、小宮山、ジローあたりが低い位置でボールを受けるとサイドチェンジをしようとする意識も相手に比べたら希薄な印象を受けるし、結果的にサイドチェンジとなった場合もDF、守備的MFを経由することが多いので、時間がかかり、逆サイドの選手が常に相手が前にいる状態でボールを受けるため、結局は手詰まりなものになり、同じことの繰り返しになる。
そういった中でも小宮山、ジローは縦に仕掛けようとするプレーがあるので幾分よいが。

例に挙げたサイドチェンジを含めたロングボールの精度や1対1に強い、ヘディングが強い、ドリブル能力が高い、そしてゴールに直結するシュートが巧かったり、正確などというものは選手の個人能力に依るところが大きいが、サイドチェンジの意識付けや攻撃パターンの確立(選手同士の連携や連動)といったものは日頃のトレーニングが重要。
自分のサッカーの捉え方や考えが正しいとは言わないが、相手にできていて、自分たちにできていないことを真摯に受け止め、それをどのようにしたら自分たちができるようになるかをしっかりと分析し、トレーニングで選手に伝えるのが監督と、S級ライセンス取得の際に寝食を共にしたというヘッドコーチの仕事ではなかろうか。また、トレーニングではしっかりと指導しているが選手達が実践できていないというのであれば、試合中から声を荒げてでもピッチの選手に伝えるべきで、ベンチに座っている余裕はない。


ただ、後半に限っては早い時間帯で途中出場した坂田と宏太のプレーに光明が見出せそうな気がした。
まず、坂田は監督の意図するクサビのボールを中央で受けるだけでなく、両サイドのボールにスピードを生かして飛び出し、サイドの高い位置でボールを受けることができるようになったため、大島がクサビを受けやすくなったり、山瀬のマークも分散するようになったような印象を受ける。
逆に言うと、大島、ロニーの組み合わせでは両選手ともに足元にピタリと通ったパスしかキープできないし、キープしたところで相手を抜き去るスピードがないため、相手は中央を固めればある程度守れてしまうし、坂田投入後の大島もクサビを受けた後のプレーは相変わらずであった。

次に宏太。ジローはスピードがあるため、ボールを受け、勝負して相手を抜き去ってからクロスというプレーをしがちだが、宏太は絶対的なスピードがあるわけではないので、フリーな状態でボールを受けられるように動き出したり、ボールを受けてからも相手が寄せてくる前に低い弾道のアーリークロスをあげたりと攻撃にアクセントが生まれた。河合の退場直後に失点してしまったため、4分あったロスタイムも含め、終盤は中盤で守備に追われてしまった点が悔やまれるところ。


そして、試合後に監督は「この敗戦にめげず、やろうとしているサッカーを続けてもう一度みんなでトライしたい。」とコメントをしている。本来であれば「闘志、ひたむき、復活、そして優勝を目標に」と新体制発表時に語っていたにも関わらず、リーグ戦6試合勝利から遠ざかり、14位という順位では内外から進退論が浮上したり、自ら身を引くという選択をしいても不思議ではない状況。しかし、クラブ内、本人からそういう意図は感じられない。
ならば、得点が奪えない要因で攻撃パターンの確立(選手同士の連携や連動)に匹敵するであろう、FWの駒不足を残り1人の外国人枠を活用して補強すべきである。
特に、スピード系の選手は坂田、先日の試合でまずまずだった陽介がいるので、クサビを重要視するのであれば、多少乱れたボールもしっかりとキープし、ある程度は自力でも突破できるようなアジリティも有する選手が必要である。


要するに、試合の中で良かった点を見つけて、いくら前向きに捉えようと、6試合勝利なしの14位という順位は紛れもない事実。もっと危機感を持って、悪かった点を改め、足りない部分を補っていかないとそう簡単には事態が好転するようには思えない。でも、やはり補強より先にすべきことがある。

サポーターが変われ!

以前から感じていたことだが、現状のゴール裏が選手達の後押しになっているのか疑問に思ってしまう。
試合開始前のアップ中こそ、ここ数試合行っていなかった選手個人の応援を行ったり、1つ1つの応援(コール、チャント等とも言う)が適当な長さで区切られ、改善の兆しが見られたように思われたが、早い時間帯で失点してしまうと元通り。一つの応援を、試合の流れを読まずにダラダラと続けていては、どう考えても選手の後押しになってない。

また、ゴール裏中心部から離れた位置で、試合中から積極性の感じられないプレーや後方での無意味なボール回しに対して罵声を浴びせていたサポーターの中にも、試合後に挨拶にきた選手に対して拍手したり、中心部の歌に合わせて歌い出したことが信じられなかった。

もちろん、監督交代から時間のない中での連戦で劇的に好転するのは難しく、結果が出ないことは仕方ない面もあり、そういった中でも選手1人1人が積極的にプレーした結果の敗戦であれば、次節まで1週間の時間があるので奮起を促したり、期待を込めた拍手やコールがあっても不思議ではない。

しかし、今日の試合で積極的にがむしゃらなプレーしていた選手は数えるほど。山瀬のプレーに精彩を欠いたように見えるのも、無理な体勢や相手に囲まれた状況でも何とか打開しようと仕掛けたからであるし、松田がシュートチャンスをものにできなかったものの、ゴール前に何度も顔を出していたのは終盤にポジションが1つ上がったからだけではなく、積極性やどうにかして得点を奪いたいという気持ちがあったからこそだと思う。
逆に、他の選手の中にはミスを恐れてポジションの近い選手にボールを簡単に預けるだけで、仕掛けが少ないからミスが目立たないだけで、ミスが少ないのではなく、ミスが起こりにくいプレーを選択しているだけのように見える。


話がそれてしまったが、スタジアムに足を運び、ホーム側の席にいるからにはほとんどの人間がマリノスが勝つことを期待しているはずで、連敗中で、リードを許し、積極性に乏しい選手が見られる試合展開で1つの応援をダラダラ続けることがチーム、選手の後押しにはなっていないと思うし、そんな応援に合わせようという気持ちにはなれないのではないかと思う。
そして、試合後にスタジアムの様々な場所から発生したブーイングや叱咤激励の声をかき消すかのように歌い始めるゴール裏中心部と、それに呼応して歌い始めるスタジアムで頻繁に顔を見かけるサポーターの面々。

本当にマリノスに勝ってほしいと思っているのであれば、不甲斐ないプレーが続けば試合中から暢気に歌っていられないし、リーグ戦再開後の磐田戦で負けたあたりからもっとサポーターも危機感を持っていてもおかしくない。
中には、苦しい状況の選手に対してブーイングや罵声を浴びせても何も効果はないとか、かえって逆効果という意見もあるかもしれないが、それは選手全員が積極的にプレーし、持てる力を出し切っているのであればの話。
しかし、現状ではそういう選手とそうでない選手が混在している。それでも歌いたいというのであれば積極的にプレーして、気持ちが伝わってきた選手個人に対してコールでねぎらえばいいのではないかと思う。


要するに、サポーターがもう少し現状を受け止め、危機感をもって、本当の意味で選手の後押しができるように変わらなければならない。

では、本当の意味での後押しとは何?

積極的なプレー、気持ちが入った気迫あふれるプレーであれば結果的にミスであってもスタジアム全体で拍手して、次は成功するようにスタジアム全体で選手、チームを盛り上げる。
逆に、軽率なミス、消極的なプレー、気持ちが伝わってこないプレーや試合であれば容赦なくブーイングしたり、叱咤激励の声で奮起を促すようにして、サポーターがどんなプレーを望んでいるのかを率直に伝えるだけでもだいぶ変わってくると、正しいかは別として私自身は思っています。

2008/ 7/26 J1第19節 FC東京 vs 横浜F・マリノス

前半、立ち上がりに互いがファーストチャンスをものにして1-1となった後は互いにシュートチャンス自体が少ない展開。
後半、常に厳しいマークにあう山瀬を1列下げ、ボランチ気味なポジションとする。そうすることで多少はマークが緩み、ドリブル突破からのシュートが見られるようになる。
すると、隼磨のクロスに坂田が飛び込み、あと1歩で合わなかったり、前半の大島のゴールと似たような形で小宮山が深くえぐってクロスをあげるなど、サイドからの攻撃も形ができている時間帯も出てきた。

2点目が奪えなかったものの、再開後のリーグ、カップの6試合で直接FKの1点のみだったことを考えれば仕方ないと思わなければならないかもしれません。
また、最近まではスタジアムから帰って監督、選手のコメントを読むと、「本気か?」、「まだそんなこと言ってるのか?」と思わされるようなこともあったものの、今日は大部分で納得できた。

だからこそ、言うとおり、2週間の中でトレーニングとプレシーズンマッチを有意義なものにして、今日出来たことの精度をさらに高め、まだまだボールを持ちすぎる選手や判断の遅い選手がいることも事実なので、できていないことや課題を少しずつクリアしていってほしい。

2008/9/20 J1第25節 ジュビロ磐田 vs 横浜F・マリノス

G大阪との連戦、札幌戦と結果として勝ったものの何かすっきりせず、大宮戦はチャンスすら満足に作れず完敗。その後、監督交代後はじめてまとまった時間がとることができるキャンプを控えていたので、当面は静観しようと思い、約2か月ぶりの更新となりました。

そのキャンプでは戦術や連携の向上以上に、個人的には代表のバーレーン遠征に招集されなかった功治のコンディション回復を最も期待し、実際に神戸戦でドリブル突破からフィニッシュに持っていく姿に手ごたえというか、神戸戦に限らず、残り試合にも期待を抱いていただけに、前半途中の負傷は勝ち試合を辛うじて引き分けた結果以上にショックが残った。

そして、磐田戦。結果として勝利したことと、前半はこれまでも何度も繰り返してきた展開だったが、後半の立ち上がりで先制できたことが大きかった。
次節の結果次第では最高で10位まで浮上することができるほど勝ち点差が詰まっているが、当然足踏みすれば離されてしまう。これからも目の前の試合(まずは次の川崎戦)で勝利することを目標に、残り9試合、1つでも上に行けるようにできる限り(現時点では全試合)スタジアムで後押ししたいと思います。

何はともあれ、リーグ戦では札幌以来のアウェイ勝利は素直にうれしいので↓

マツと哲也アーリアとクンファン

試合後の選手たち

2008/9/23 J1第26節 横浜F・マリノス vs 川崎フロンターレ

今さらなのであまり言うこともないのですが、どうしようもない程に攻め込まれながら1-0で折り返した前半と、ここ何試合かの中では比較的多くの決定的とまではいかないものの、得点のにおいがするチャンスを作りながら0-1の後半でドロー。前半からすれば90分でよく1失点で済んだとも言えるし、その前半を運よく無失点で抑えたうえで、後半の攻防を見れば勝てた試合とも言えるし難しい。

さて、試合前にサポーターの1人がスタンドを周りながら、チームを勝たせるためにサポーターが一つになって応援したいので、2つでも、3つでもいいので、少しでも中央に集まってほしいと訴えていました。
前節のエコパでも入場ゲート付近で何人かが同じようなことを言っていました。
これは、エコパの試合を迎える時点で自分達が15位で、対戦相手が16位ということと、残り試合が10試合と少なくなってきたことで「勝ちたい」というよりも、「負けられない」という危機感を持ち始めたということだと思う。
しかし、中断明けのホーム神戸戦もそうだし、中断前のアウェイ大宮戦も順位が近い相手との直接対決だったにも関わらず、ゴール裏中心部のサポーターから「負けられない」という試合に対する緊張感や危機感は感じられなかったし、大宮戦に至っては何もできずに完封され敗れたにも関わらず、ゴール裏は選手を拍手で迎え、引き上げる選手をF・マリノスコールで見送った。


過ぎたことを今さらというのは自覚しています。ただ、今回言いたいことは、前節の結果、順位は13位に浮上したものの、得失点差で上回っているだけで、勝ち点は14位、15位と同じ31。一歩抜け出した訳ではなく、あくまでも並んだだけ。
コメントや中継のインタビューを見る限り、監督は選手が過度のプレッシャーを感じたり、必要以上に意識しすぎないように敢えて強がりともとれる発言をしているように感じるが、サポーターはまだまだ残留争い真っ只中であることを自覚し、ここ2試合と同じようにスタンスで試合に臨むべき。

サポーターが良い雰囲気を作り出せば選手たちにもプラスに作用するだろうし、逆にここでサポーターが浮ついた気持ちを持っていたり、油断や隙を見せると選手たちにも悪い影響を与えるはず。
どこかのサポーターグループに属していようが、個人や家族であろうが、スタジアムに足を運ぶマリノスファン、サポーターも、様々な事情でスタジアムに足を運べなくても、「マリノスが試合で勝つこと」を期待しているから、勝てば嬉しいし、負ければ悔しいのは共通なはず。

これから先、まだまだ厳しい試合が続くはずなので、可能な限り1試合でも多くスタジアムに足を運び、シーズン終了後に悔いの残らないように精一杯、自分のできることをしましょう。

2008/9/27 J1第27節 横浜F・マリノス vs 大分トリニータ

気合は入っているのだろうけど、客足が乏しく絶対数が少ない分、いまいちなスタジアムの雰囲気が乗り移ってしまったかのように、マリノスも出足が悪い。
おそらく、守ってカウンターという狙いがあったであろう大分が何となくチャンスを作れていたのもそのためだろうし、簡単な横パスが繋がらず、そこを起点に攻撃されたり、そういった状況でヒールパスを試みて案の定相手に奪われるなど、内容としては最悪に近い前半。(そんな展開でも前半終了のホイッスルが鳴ると拍手が起こっていたのはなぜ? 無失点で満足?)

後半、前半より動きがよくなるいつも通りの展開。特に左サイドの小宮山がドリブルで仕掛けたり、さらに後方の裕介もドリブルで攻め上がるなど、攻撃に厚みが出始める。ファーストチャンスも坂田のシュートはDFにブロックされたものの、左サイドからのボールだった。
しかし、前掛かりになると大分のカウンターが出始め、危ないシュートを打たれるシーンもあったが辛うじて守っていると、59分にゴール前で得たFKのチャンスを狩野が直接決めて先制。

その後は、ご覧になった方は分かると思いますが、大分の一人芝居的な展開。思い通りにいかない展開や、これまでの対戦の限られた試合数の中でもシュミレーションを繰り返してきたウェズレイに対する微妙な判定を機に大分ベンチ、選手ともにイライラを募らせ、その後のウェズレイの危険なプレーに対する警告の場面でシャムスカ監督が退席処分。
その後も、倒れている狩野を上本がユニホームを引っ張って無理やり起こそうとしたり、上本のスライディングを受けてバランスを崩した狩野ともつれただけで激こうして狩野に突っかかったりと見ている方としてもストレスの溜まる展開。
審判の判定に一貫性が欠けていた面もあるかもしれないが、前半から後半はじめはむしろ大分寄りの判定の方が多かっただけに、こっちとしてはせっかくの勝利が後味の悪いものになった。


さて、現時点で各チームの消化試合数に差があることと、順位が浮上してきたとはいえ、ここ1,2試合でのことで勝ち点差はほとんどないので、1,2試合でひっくり返される可能性も十分にあり、ここで油断するのが一番危険。
また、同じく残留争いで苦しい経験をした2001年も、一旦は連勝で順位が浮上したものの、その後の連敗で最終節まで残留が確定しなかった。

また、昨年もそうだったように、9月下旬の観客動員はかなり落ち込む。これは学生は学校の運動会や部活動であれば大会やそれに向けた準備、社会人も転勤や異動があったりで忙しい時期であるからだと思います。さらにこれから年末年始にかけては高校、大学入試もあると思います。
私自身も過去にそういったシーズン、これから先もそういったことはあると思いますし、川崎戦の記事でも書いたように、様々な事情でスタジアムに来たくても来られないサポーターもたくさんいます。
さらに、ここ数試合は多くのサポーターが「負けられない」という危機感を持つようになってきたと思います。だからこそ、そういったことをクリアしてスタジアムに足を運ぶことができているサポーターが残り試合も「マリノスが勝つこと」を第一に、時にはシビアな姿勢で応援していくべきだと思います。


勇蔵の絞め技でノックアウトマン・オブ・ザ・マッチは狩野
試合後の選手たち

2008/10/4 J1第28節 アルビレックス新潟 vs 横浜F・マリノス

試合後のコメントや新聞報道にざっと目を通すと、DFは失点しないことが大事で守備陣は無失点だったから引き分けでも手応えを感じ、新潟戦にある程度納得しているように思われる。しかし、流れの中から点を取れないのは守備陣にも原因と責任がある。

昨日の新潟戦でいえば、両サイドの小宮山と幸宏は相手の攻撃を食い止めた時点では自分に相手マーカーが付ききれていないので、早い段階でボールを欲しがって、手をあげてアピールもしている。そこに要求通りに長いボールが入れば、数的優位な状況でカウンターの速攻ができる。
しかし、ディフェンスライン中央の中澤、中盤の底の河合はワンテンポクッションを入れたり、ボールを持ちかえたり必要以上に手数をかけてしまうので、その間に相手が守備陣形を整えてしまう。いざそこから攻撃を始めようとも手詰まりになってしまい、哲也までボールを戻してしまうことも多々ある。
また、数字では多くのシュートが記録されているが、惜しかったといえるのは後半の小椋のヘッドとGKに弾かれてコーナーキックになった幸宏のシュートの2本と、直前のハンドで記録上には残っていない坂田のシュート程度で90分トータルで数本。それ以外は無理な体勢や相手と競り合いながらのシュートと、枠からも外れているミドルシュート。実感としては13本というシュート数ほどチャンスは作れていない。

個人的に現状のベスト布陣は9月20日の磐田戦。松田が中盤の底にいれば、そこから長いボールも出てくるし、裏に走る選手にスルーパスも出せるなど、守備の選手としては突出した攻撃センスも持ち合わせている。
そういったボールは正確に通ればビッグチャンスにつながる可能性が高くなる反面、通らないことの方が多い。ただ、ミスになったとしてもチャレンジする姿勢は大事。ただ、川崎、大分、新潟とのここ3試合ともに守備陣のいずれの選手もミスを恐れてか、長いボールを蹴りたがらない印象を受ける。横パスで味方に預け、「誰か前に蹴って」と言わんばかりのプレー振り。シュートを打たなきゃ入らないのと同じで、ロングボールやクサビのボールをどんどん入れていかないと、いつまでたっても偶発的なもの以外に流れの中から得点は奪えないと思う。そういったものは技術的には短時間のトレーニングで解決できるものではないが、チャレンジすることはすぐにできること。
そして、そういったプレーが行われている以上は、いくら無失点に抑えようとも納得できないし、満足もできない。昨日の試合終了後も拍手で選手を迎えたサポーターも多数見られたが、拍手に値するような試合ではないと思う。

クラブ、選手は「勝ちたい」と思っているだろうし、それだったらあらゆるミスを恐れず、勝つためにできることはやり切ってほしい。サポーターは「マリノスが勝つ試合が見たい」からスタジアムに足を運んでいるし、良い週末=マリノスが勝った週末どころか、良い1週間になっちゃうから。

2008/10/25 J1第30節 柏レイソル vs 横浜F・マリノス

文句なしのきれいな形で決まった2点目、3点目。特に1点返された後のだめ押しゴールは、最後まで気の抜けない試合展開が多かっただけに久々の高揚感。
ただ、残留争いから一歩抜け出たとの声も上がっているが、まだまだ分からない。天皇杯を挟んでのリーグ戦は次節、ホーム日産スタジアムでの京都戦。内容も良かった今節の戦いを今シーズン残り試合に生かすため、1試合でも早く残留をきっちりと確定させるためにも重要な一戦。
数字上は多少なりとも優位な立場になったことは事実として、肩の荷がおりた選手たちがのびのびとプレーできるようになれば良いかもしれないけど、気の抜けた試合をしてしまってはダメ。そうならないようにするためにも、ここ数試合と同じような気持ちを持って、1人でも多くのサポーターがスタジアムに足を運ばなくてはならない。

しかし、土曜日の13:00キックオフという事情も関係してか、先週金曜日の時点で予想動員は約20,000人。午前中が仕事等、様々な事情があるかもしれないけれど、試合開始に間に合わなくても、たとえ後半からの半分しか見れなくてもスタジアムに足を運んでほしい。

自身2得点目の狩野とアシストの小椋その後もみくしゃ
ハイタッチインタビュー後の狩野
試合後の選手たち