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2007/ 1/21 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

今季初の全体練習。25日に帰国すると報道されている鈴木隆行と負傷中の山本郁弥、U-22日本選抜の遠征に参加の田中裕介、狩野が不参加で、松田と秋元は別メニューでリハビリを行った。その他、前日に加入が発表されたマルクス、エウチーニョをはじめ、新加入選手も顔をそろえた。
初日ということで当然ながらボールを使ったメニューはほとんど行われず、ランニング中心のトレーニングだったため、今回は午前練習の様子を写真中心のレポートでお届けします。

今日のトレーニングは、まず7人1組でゲーム感覚のドリブルやリフティングをしながらコーンの間を行き来するウォーミングアップが行われ、どの組もとても賑やかで、笑いに包まれる和やかなムード。その後、15分〜20分のランニング、ストレッチ、再度15分〜20分のランニングというメニューが行われた。ランニングでは中澤の後をくっ付いて走る天野に中澤がボールをぶつけたり、動きのフェイントをかけるなど客席の笑いを誘っていた。また、2本目のランニングではマルクスが最初からハイペースを維持し、コンディションは良さそうな印象を受けた。練習開始後しばらくして、リハビリ中の松田と秋元も姿を見せた。松田は前後左右の動きを交えながらボールを使ったリハビリメニューをこなしていたので、開幕に照準を合わせているかもしれない。

なお、今後もしばらくはランニング中心のメニューでの調整が続くことが予想されますので、機を見てフォトレポートを更新したいと思います。次回は25日以降の鈴木隆行合流後を予定しています。


那須、斉藤陽介、坂田、小宮山尊信、中澤、吉村光示、富永康博

塩川、吉田、マルクス、高桑大二郎、隼磨、マルケス、エウチーニョ

大島、石原卓、山瀬、乾貴士、幸宏、長谷川アーリアジャスール、ジロー

談笑するエウチーニョ、マルクス水沼さん
ランニング中の石原卓ストレッチ中の斉藤陽介
新トゥリアングロ・ブラジエイロ意外と仲が良さそうな田代、小宮山
チームを引っ張れ!那須、隼磨、山瀬同学年コンビ上野、高桑
ストレッチをするアーリア2本目のランニング中の乾と田代
クールな仕草もかわいい天野吉村は大分時代の同僚吉田とランニング
中澤の後を付いていく天野ヘアスタイル(洒落男)を直した飯倉
何故かランニング中も笑顔の多かったマイク武藤コーチも一緒に走る
コンディション上々なマルクス堀が深いエウチーニョ
展示されていた今季のユニホームこちらがアウェイユニホーム

2007/ 1/26 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

今日のトレーニングは各種データ収集が行われた。参加したのは日本人の26歳以上(大島と富永が80年生まれ)の選手とブラジル3人衆。前日は夕方から調整した鈴木隆行も参加。他の選手はおそらく別の場所でエアロバイク等を使用したデータ収集を行ったと思われる。

ウォーミングアップ終了後、鈴木隆行が篠田フィジカルコーチと何やら言葉を交わしてから輪を離れ走り出したので別メニュー調整かと思いきや坂道の裏に消え、少ししてから戻ってきたのでトイレに行ったのかもしれない。

篠田コーチと言葉を交わし坂道の裏手に消える鈴木隆行

データ収集の内容はジャンプ力、ロングスロー、立ち幅跳び、短距離走、インターバルランニング。
ロングスローでは吉田とエウチーニョが比較的飛距離を伸ばしていた。そして今日の目玉のインターバルランニング。15〜20メートルの間を限られた制限時間内で往復し、10秒のインターバル後に再び走るもので、徐々に制限時間が短縮され、時間内に走れなかった選手から脱落するもの。本数が進むにつれて選手達もさすがに苦しそうな表情だった。
ちなみに、最後まで残ったのが塩川、2位が鈴木隆行、3位が中澤という結果。この結果からも分かるように、鈴木隆行のコンディションは良さそうでひとまず安心。

ここで午後の練習はオフになったので今日の全体練習は終了。高桑は松永GKコーチと練習、中澤はスタッフと、鈴木隆行はエウチーニョとそれぞれボールを蹴り始めた。少しして、マルケスとマルクスがファンサスペースに向かったからか、エウチーニョは鈴木隆行を制止してファンサスペースに。残された鈴木隆行は中澤に仲間に入れてもらっていた。

「すみません、僕も帰らせてください」中澤とボールを蹴りはじめた鈴木隆行

その頃、松田と山本郁弥がリハビリメニューを開始し、ファンサスペースでは多くの選手がサインや写真撮影に応じていたが、エウチーニョも丁寧に応じていたため、マルケス、マルクスには先に帰られてしまった。

ジャンプはボールに触れればOKマルクスのジャンプはボールに届かず
ロングスロー好成績の吉田短距離の数値を集計中の中澤
シャツの裾を入れ気合(?)のマルクスインターバル中の中澤、マルケス
インターバル走トップの塩川ウォーキングでリハビリ中の山本
ファンサービス中のエウチーニョ同じく鈴木隆行

2007/ 1/30 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

午後練習のみを見学。リハビリ組に加え、公式サイトで全治2週間と発表されたマイク、吉田の姿がなかった。吉田は午前の練習で何かアクシデントでもあったのだろうか?また、何となく違和感を感じたのでよく見ると、練習着は昨季のものを着用していた。先日の報道であったスポンサー契約の成立によるロゴのプリントのためと勝手に予想。

まずはウォーミングアップ。4,5人ずつのグループに分かれボール回しなどを行っていた。中澤、那須、天野、狩野の組では、ボールを取ろうとする天野を中澤が突き倒す。天野もおおげさに倒れ笑いを誘う。もう中澤と天野は切り離せない珍コンビ。


中澤に倒された天野がおおげさに転がる


次に1対1、途中から2対1、最後は守備陣と攻撃陣に分かれて4対2のシュート練習などが行われた。ディフェンスの寄せも早く、実戦さながらの激しいプレーが数多く見られた。中でも印象に残ったのが守備では小宮山。当たりが的確で、センターバックもこなせるだけあって守備は安定したプレーを計算できるのではないか。また、GKの高桑も好プレーを連発していた。
攻撃では相変わらず山瀬が鋭いシュートを放っていることと、目標の選手にブラジル代表のカカを挙げるアーリアのドリブルをしている時のシルエットが似ていると感じた。
また、プレーの合間には監督から「ボールが来てからじゃなくて、受ける前から次のプレーを考えておけ」との指示が出ていた。


守備陣に指示を出す早野監督。


最後はハーフコートでビブスで4色に色分けされたミニゲームが行われた。通常のミニゲームと異なり、両サイドのゴール横に違う色のビブスの選手が計4人立ち、攻撃の時はその選手も味方としてクロスやパスを出すことができるもの。
このメニューでは全体的に長い距離から積極的にシュートを狙う意識が高く。大島、吉村、狩野、小宮山あたりが見事なミドルシュートを決めていた。
展開や攻守の切り替えが早いため終盤になると選手達は苦しそうな表情の選手もいて、特に若手中心の緑ビブス組はゴールを決められるシーンが多く、斉藤陽介、石原あたりは疲れも相まって膝に手をついて悔しがっていた。

哲也のスパイクが今季からアディダス小宮山は堅実な守備が期待できそうである
中澤に対しておどけた仕草の天野相変わらず鋭いシュートが多い山瀬
左足から鋭いシュートを決めた狩野狩野とともにカタールから戻った田中裕介
山瀬のドリブルを食い止める中澤斉藤陽介はスピードに乗ったドリブル
ドリブルで切り返す隼磨河合と鈴木隆行の競り合い
好プレー連発の高桑プレーの合間にも指示を出す早野監督
多少キレを欠いている印象の乾貴士動きがキレている大島
ドリブル突破を試みる石原卓ドリブルの姿勢がカカと重なるアーリア

2007/ 2/15 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

今日の練習試合、18日のプレシーズンマッチと今季の展望を交えながら書きたいと思います。まず、前半のスタメンを見て、本当に那須を左サイドバックで起用し続けるのか疑問に感じた。本職ではないうえ、当該ポジションには昨季台頭してきた田中裕介、個人的にも即戦力と期待している小宮山をはじめ、多くの新加入選手が入団しているからである。

前半、那須と守備的な中盤に入った河合にミスパスが目立ち、多少不安定な立ち上がりとなった。それでも徐々に落ち着きを取り戻し、名古屋GK楢崎のキックが強い逆風に押し戻されたところを鈴木、坂田が続けざまに競り、こぼれたところをマルクスがシュート。ペナルティエリア付近から鈴木が右足でミドルシュートを狙うも決められない。
それでも、18分には坂田のロングスローをゴール前で鈴木が競り合い、こぼれたところをマルケスが確実に蹴り込み先制する。その後も自陣浅い位置からの河合のロングパスを相手陣内で受けた坂田が中央に走りこんだ山瀬に繋ぎシュートを放つが枠を捕らえられず、河合、山瀬のミドルシュートも楢崎がストップ。
すると35分にやや遠い位置からのFKを本田に直接決められ同点となる。

前半の攻撃の印象としては、3人のFWがポジションチェンジを繰り返しながらもマルケスが起点となることが多く、マルケス自身も昨季のように左サイドに張り付くのではなく、むしろ右サイドからのチャンスメークが多かった。
守備では名古屋の右ウィング的な杉本に応対する形で那須がディフェンスラインに吸収され、センターバックのような位置取りになってしまう場面も何度か見られ、攻撃参加しても裏のスペースを突かれることもあり、那須の左サイドバックは厳しいのではないかという印象。

後半、FW2人とGKを交代。立ち上がり早々にピンチを迎えるが、相手のシュートを高桑が足で好セーブ。
その後は互いにこれといった見せ場もなく試合が進み。この日の主審を務めたSRでもある家本政明氏の判定が一貫性を欠いたり、スタンド側の副審を務めた審判員のオフサイドの判断に双方の選手のフラストレーションが溜まり、荒れ気味の試合となる。
立て続けにオフサイドを見逃された場面では勇蔵が激しいく口調で抗議したり、接触プレーで山瀬が痛んだりと、見守る側としてもストレスを感じた。
終盤には乾、アーリアとルーキーが投入されるが、乾には良い形でボールが入らず、アーリアも短い時間でこれというプレーを見せることができないまま試合終了。

試合終了後には勇蔵が主審とかなりの時間、山瀬も痛んだシーンでファールを取ってもらえなかったシーンだと思うが、こちらも副審に対して共に体の入れ方のジェスチャーを交えながら抗議していたように見えた。

試合全体の感想としては、互いに低調な出来だったといえるのではないか。特に山瀬は守備的な位置でのプレーが多くなり、右足にテーピングがあったこともあり、持ち味を発揮できていない印象。一方で攻撃的MFに入っているマルクスのパフォーマンスも満足できるものではない。ある程度、今日の前半の形が今季の基本となることが予想されるが、3トップだからといって攻撃に厚みが出ている印象もない。全体の構成自体に改善の余地がありそうだが、時間的に厳しいので最低でもメンバーの入れ替えは必要であるように感じた。

先制ゴールアシストの鈴木隆行ゴールを決めたのはマルケス
ロングスローで新境地開拓?チームでの役割が見えてこないマルクス
明日から代表合宿で不在となる主将足にテーピングが見られた山瀬
好セーブを見せた高桑途中出場もボールが落ち着かず
ボールが入らず孤立した乾家本主審に抗議?の勇蔵

2007/ 2/28 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

開幕も3日後に迫り、スポーツ各紙がアーリアの開幕スタメンを報じるなど、いよいよという感じ。練習にはリハビリ中の秋元、山本に加え、離脱したジロー、U-20代表合宿に参加している石原が不参加となり、総勢31名での練習となった。使用されたのはBコート。

ウォーミングアップではドリブルやワンタッチパスを交えたランニングとチューブを使用した走力アップのトレーニングが行われた。その後は4人1組でのパス回しが行われた。これまでは固定されがちだったメンバーもシャッフルされ、中澤と天野でさえも別組だった。



その後、コート3分の1の広さを使用したフィールドプレーヤー5対5のミニゲームが行われた。ここで注目すべきはビブスの色分け。オレンジと緑が現時点での主力と思われるメンバー、ビブスなしがベンチ入りに近い存在というような構成だったのではないか。あえて詳しいメンバー構成は明記しない。(写真参考)



そのミニゲームは狭いコートのためフォーメーションや戦術はないようなもの、選手個人のコンディション面を中心に見学した。中でもマルケスの調子が良さそうである。シュートに積極性と正確性が見られ、鈴木のクロスから頭で合わせたり、やや遠めの位置からミドルシュートを決めるなど、短い時間ながら3,4ゴールを決めた。他に気になった選手は天野とエウチーニョ。天野は試合同様、アグレッシブな動きを見せていた。マイクのシュートチャンスではタックルで潰し、直後にはマイクから報復気味にタックルを受け、多少痛むなど白熱した争いも見られたが、終了のホイッスル後にマイクが天野に声をかけ和解。そのマイクは次の組のミニゲーム見学中、枠を外れたライナー性のシュートが頭部付近を直撃し、周りの選手の笑いを誘っていた。
そして、エウチーニョは時折見せる左足からのミドルシュートは威力十分で、放った3本ともGKにセーブされたものの、しっかり枠に飛んでいた。コンディションの問題は自身でも認識しているようで、全体練習終了後にはグランドを1人黙々とそれなりのハイペースで10周近くランニングしてから上がっていったので、今後に期待したい。



全体練習終了後は主力組の長身選手がマルクスと山瀬をキッカーに、監督の指示を受けながら30分近くセットプレーの練習を行っていた。当初は守備を置かない練習に疑問を感じたが、様々な角度からのボールに対して合わせる選手がどういった角度で走りこむかを確認するためだった模様。

また、坂田とマイクらがGK吉田らを相手にシュート練習、乾のドリブルに対する田代の守備練習、狩野とアーリアのロングキックなど自主的な練習が行われ、田代はその後も篠田フィジカルコーチと1対1でフィジカルトレーニングを行っていた。そして、12時前になると選手達も徐々に引き上げはじめたため、見学終了。


乾のドリブル相手に守備の練習をする田代

鈴木隆行とチューブを引っ張る田中裕介負傷をものともせずプレーの哲也
シュートを狙うマルケス左足は確かなエウチーニョ
いつでもアグレッシブな天野ボール直撃のマイクは笑顔
キッカーを務めた山瀬とマルクス自主練習でのGK吉田

2007/ 3/19 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

10時からの予定も、選手がグランドに姿を現したのは10時半近くなってからで、ミーティングが長引いたのだろうか? 練習にはおそらく遅刻した上野がアップ途中から参加。負傷離脱中のマルケス、アーリア、山本、秋元に加え、石原の姿がなかった。マルケスはトレーナーとともにウォーキングやジョギングを行っていた。他のメンバーはパス回しなどのウォーミングアップを行った。

その後はフルコートでの紅白戦。出場停止の哲也に代わりGK高桑、DFは右から隼磨、勇蔵、中澤、那須、MFは中盤の底に上野と松田、前目に右からマルクス、山瀬と並び、FWには坂田と鈴木が入った。まず、序盤に那須がバウンドボールの目測を誤り、ボールに触れずにジローに突破を許したり、その後もジローと天野にサイドを突破される場面もあり、やはり不安が残る。
攻撃面では隼磨の判断が遅れ、クロスをディフェンスの足に引っ掛けてしまうなど、試合で垣間見える課題がそのまま浮き彫りとなる形となった。
また、今日の紅白戦では主力組のコーナーキックを続けて繰り返すなど、セットプレーの実戦練習も取り入れた。指示の有無は不明だが、マルクスのボールが緩めなのが気になった。速いボールを入れれば相手のクリアミスなどを誘発することも考えられるのだが。

2本目は2トップに大島とジロー、右サイドバックに天野が入った。2本目になると徐々にチャンスも作れるようになり、シュートも増えるが、ゴール前でボールを受けたマルクスはトラップが乱れたところをディフェンスに詰められシュートも枠に飛ばず、山瀬のシュートもわずかに枠を超え得点につながらない。すると、ディフェンスラインを右から勇蔵、中澤、那須、裕介の4バックに変更。
すると、勇蔵、裕介ともに高い位置でボールを受けるプレーが見られるようになる。サイドを駆け上がった裕介のシュートはサイドネット。その後、パスを受けた勇蔵がGKとの1対1を決めてようやく得点。結局そのまま1−0で終了。

1本目(控え組)と2本目途中までの天野、2本目途中からの勇蔵、裕介が隼磨、那須よりもサイドバックらしいプレーで、結果としてチャンスが生まれていた。

また、松田のボランチにおける経験値という点では不安は拭いきれないが、攻撃の第1歩となるパスや中長距離のロビングボールの正確さ、コーチングや周りをもり立てる声での存在感はやはり大きい。鈴木に対しても「鈴木!俺が持ったら裏」というように動きを指示し、鈴木も動き出しとともに「松田!」と声を上げるなど、互いに要求する声も聞かれた。(互いの呼び名には違和感があるが)

もう1つ気になったのは乾、マイクが今日は控え組で終始したこと。神戸戦は1人少ない状況、悪い形での失点で周りの選手の集中が切れていたうえ、何の指示すらない状況で若手を切り札的に起用し、結果が出せなかったからといって控え組では若手の長所や可能性を潰してしまうのではないかと心配である。

紅白戦終了後は若手主体のメンバーに鈴木、隼磨らも加わり、ワンタッチや速いパスワークの練習が高橋コーチの「頭も動かしながら」、「来る前に考えろ」、「集中が切れたら終わりだよ」などの声が飛び交う中で行われた。このトレーニングでは狭いエリアに多くの選手が密集する中で、いかに早い判断でより良いパスコースを見つけかが目的だったと思われる。できることならば主力組にもこういったトレーニングに参加してほしいところである。

主力組のボランチでプレーの松田2本目をピッチ横から見つめる小宮山と鈴木
肩の亜脱臼から復帰した田代何度か突破を見せた天野
控え組でプレーの乾(写真は若手主体の練習)河合も控え組でプレー

2007/ 4/19 練習試合:横浜F・マリノス vs 東京ヴェルディ1969

前半のメンバーは報道のあったトップで5連戦を戦った両サイドバックのうち、裕介がスタメンで出場。隼磨はベンチスタートで、その右サイドバックには小宮山が入った。また、松田、マルクス、鈴木といった出番から遠ざかっているベテランもスタメンに名を連ねた。

先制ゴールは鈴木。左サイド浅い位置からのリスタートを受けた上野がゴール前にあげたクロスを頭で合わせ先制。直後にはキックオフ直後で前に出ていたGKを確認した上野がハーフライン付近からロングシュート。これはGK吉原が辛うじて弾き出しコーナーキック。
そうしてペースを握り攻めに出ていたが、ジローが潰されボールを奪われると、そこから東京Vのカウンターを受け、飯倉が前に出かかったところを廣山にループ気味に決められ1-1となる。
その後は公式戦同様に最後のところでクロスの精度を欠き、なかなかフィニッシュにつながらず前半終了。


後半から前半は右サイドだった小宮山が裕介の抜けた左サイドに入り、右サイドには隼磨が入り、サイドハーフには右に吉田、左に乾が入り、2トップは鈴木と陽介。
得点シーンは60分にパスを受けた鈴木の角度左からのシュートをGKが弾き、詰めた乾が決めて2-1。直後には乾の突破に相手DFが足をかけPK獲得。キッカーは練習試合といえども松田。これを61分にゴール左に決めて3-1。

そして、66分には今日一番の目的だった練習生として練習に参加している香川が天野に代わって出場。吉田がボランチに回り、香川は右サイドハーフに入った。

その香川は新聞報道にあったとおりキルメスAC(アルゼンチン)のサテライトに所属しているMFとの情報しかなく、どんなプレーか注目していたが、印象としては上背には恵まれていないが当たりに強く、多少のボディコンタクトに対しても簡単に倒れずにボールキープするあたりにアルゼンチンでプレーしていることの一端を垣間見たような気がした。
また、思い切り良く放ったミドルシュートはポストに直撃し、得点にこそならなかったものの、短い時間で必死にアピールしていた。

その他に気になったところでは、前半のマルクスからパスを受けたジローが右サイドを突破したシーンで
絶好のクロスのタイミングにゴール前に味方がおらず、ジローがキープしなおしたプレーでもう一枚のFW鈴木も右サイドに開いていた場面。チームとしてはゴール前でプレーしてほしいところだが、鈴木もサイドに流れるプレーを好み、実際に何度か良い形で突破もしているだけに使い方が難しいといったところだろうか。後半終盤には、鈴木が隼磨のクロスを頭で合わせたが、シュートはサイドネットと惜しいチャンスもありながらそのまま3-1で試合終了。

フル出場の松田前半は右サイドバックの小宮山
上野もフル出場飯倉もフル出場
前半のみ出場した幸宏突破からPKを獲得した乾
後半のみ出場の隼磨鋭い動きで裏を狙い続けた陽介
先制ゴールの鈴木隆行途中出場を待つ香川
当たりの強さを垣間見せた香川終了後、客席に挨拶の松田「お疲れっす!」

2007/ 4/20 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

今日の全体練習不参加の選手はいずれもリハビリ中の那須、秋元、アーリアの3名で、マルケスも紅白戦こそ回避したものの、その他のメニューは消化し、来週以降の完全合流、そして実戦復帰を見込んでいる模様。那須はランニングとボールを使った別メニューを行い、こちらも全体練習への合流も近い。
昨日の練習試合を欠場した高桑はマルケス同様に紅白戦は回避したため、次節も引き続き飯倉がベンチ入りする模様。
また、ユースから佐藤峻、松内貴成のGK2名が練習に参加し、柳楽GKコーチも練習を見学。

まずはウォームアップも兼ねたパスやヘディングを4人1組で、その後はワンタッチでのパスワークを行った。そして、今日は5人1組で守備をするGKが蹴ったゴールキックからサイド攻撃の形を作ってのシュート練習が比較的長く行われた。
GK以外は守備陣を置かず、攻撃側がパス回しからサイドに展開し、残りの選手がゴール前に入り、そこにクロスを合わせるものだったが、クロスを頭や足で直接決めることができたのはわずかで、やはりクロスの精度という面で不安が残る。

その後、フルコートでの紅白戦。主力組からはこれまでのメンバーから裕介と幸宏が外れ、左サイドバックに小宮山、ボランチに上野が入り、功治が1列前にポジションを移した。
1本目は控え組に回った幸宏、吉田のプレーにも積極性が見られ、控え組が押し込む場面が多く、陽介のクロスからマイクが頭で決めて控え組が先制。追加点も控え組で、乾が左サイドをドリブル突破で崩し、勇蔵がクリアしようとしたところに乾とエウチーニョがプレスをかけて奪い返し、クロスがDFに当たってコースが変わったところをマイクが再び頭で決めて0-2で前半終了。前半は陽介の動きが良く、2トップとトップ下に入った乾、サイドハーフ気味に入ったエウチーニョがボールに触れる回数が多かった。
一方の主力組はボランチに河合と上野が入ったことで運動量や攻め上がりという面で物足りなさを感じた。また、2トップもここ数試合の疲れや不調を引きずるかのような出来で、FW2人のシュートシーンは坂田がパスから抜け出した1本程度と物足りなかった。

その結果、2本目は主力組から大島、坂田、上野、隼磨が外れ、マイク、陽介、幸宏、吉村が入った。だが、2本目の序盤は1本目で動きの目立った選手達もなかなか見せ場が作れず、互いにシュートまでいけずにいた。それでも、終盤には功治と幸宏のコンビで中央から崩し、何本かシュートを放つなど、得点こそ生まれなかったものの、主力組が巻き返しつつ紅白戦終了。

紅白戦では昨日の練習試合に引き続き陽介、乾が好調な印象と、これまで4バックの左サイドに入ると守備意識の低さや攻守の切り替えが早い日本のサッカーへの順応の遅れが顔を覗かせていたエウチーニョだが、今日の紅白戦ではポジションが1列上がったことで、これまでに比べ攻撃に絡む回数が増えていた。また、裕介、小宮山は本来は右利きだが、エウチーニョはドリブルの勢いを保ったまま左足でクロスが入れられるので、さらに連携を高めれば、サイドハーフもしくはウイングバックとして面白い存在になるかもしれない。

紅白戦終了後、中澤、松田、上野、勇蔵など主に守備的な選手を除く若手中心にコート1/4を利用しての若手は5:5、ベテラン組は5:5にフリーマン1人を加えたミニゲームにも似たシュート練習を行った。若手組は様子を見ていた水沼コーチがゴール前でも必要以上にパスを回していたことをゲームを止めて「この距離ならシュート打てるだろ!?」と指摘すると、その後は互いにそれ以上に遠い位置から積極的にシュートを狙うなど、意識付けの重要性を実感した。

紅白戦以外のメニューは消化したマルケス攻撃に絡む回数が多かったエウチーニョ
不発だった1本目の2トップ2本とも主力組の狩野
1本目2得点のマイクプレーと声で存在感を示している松田
左サイドバックでフル出場の小宮山好調を維持する陽介
磐田戦での山瀬の負傷は大事に至らずユース所属の佐藤峻

2007/ 4/26 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

試合を2日後に控えた26日の練習は紅白戦開始直後から見学。那須は練習に合流したものの、先週のマルケス同様に紅白戦への出場は回避したため、実戦復帰は来週以降になる模様。また、紅白戦1本目のサブ組のGKに高桑が出場し、こちらは実戦復帰。

1本目、メンバーは22日の大分戦と全く同じ顔ぶれで、システムも4-4-2。先日、一部で報道された3バックへのシステム変更、松田のスタメン出場はない見込み。それ以前に、松田の右膝にはこれまで見られなかったテーピングが施されており、負傷予防のためか、痛みの再発かは定かではないが、コンディションが万全ではない模様。また、先週から練習に合流したマルケスはサブ組のサイドハーフとしてプレーし、突破からチャンスを作っていたが、新潟戦からの復帰は微妙なところ。
主力組はまず、大分戦で動きのよかった吉田が右サイドからクロスを上げるなどチャンスメークし、好調を維持している様子。また、山瀬功治は本番さながらの運動量で攻撃では前線に顔を出し、守備でも積極的にプレスをかけるなど、こちらも好調な様子。
試合の方は、抜け出した坂田のシュートはだふってしまい枠を外したが、再び訪れたチャンスでは確実に決めて1本目終了。

2本目は哲也、隼磨、河合、吉田、大島、坂田に代わり、それぞれの位置に飯倉、天野、上野、狩野、マイク、陽介が入った。まず、右サイドを駆け上がった天野からのグラウンダーのクロスをマイクがルーレットでDFを交わし、GKと1対1でシュートを放ったが、富永が辛うじて体に当ててゴールならず。また、パスから抜け出した陽介のドリブルからのシュートも枠をとらえられず、なかなか得点にならない。それでも、左サイドを突破した小宮山の折り返しを山瀬が決めて追加点。その後、サブ組も乾が鋭いミドルを放つも飯倉がセーブ。ジローの突破からマルクスが決めて1点を返したあたりで紅白戦終了。
先週の紅白戦に比べ、主力組の動きも良くなり、結果として流れの中から得点も生まれていたので、チームの流れとしては悪くない印象。
紅白戦終了後はいつものようにコートを狭めてシュート練習を行っていたようだが、こちらは見学していないので詳細は不明。


那須は紅白戦を回避し1,2本目ともに出場していない選手とボール回し

運動量豊富な山瀬2戦連発に期待したい幸宏
1ゴールを決めた坂田山瀬のゴールをアシストの小宮山
好調を維持している吉田惜しい場面で決めきれなかった陽介
ルーレットを見せたマイク右膝にテーピングが見られた松田
サイドハーフでプレーのマルケスウォーキングでリハビリ中のアーリア

2007/ 9/20 横浜F・マリノスMM21トレーニングセンター

時折太陽が雲に隠れることがあるものの、基本的に暑い中で行われたトレーニング。紅白戦では大島、坂田の好調2トップ以外のポジションは様々な組み合わせを試し、次節出場停止の山瀬の穴に誰を起用するか見極めていた模様。紅白戦では実戦さながらの激しい当たりや攻防が繰り広げられ、天野をはじめ数人が痛む場面が見られた。
また、新聞報道で昨日から練習に参加している早大の兵藤も紅白戦では後半の控え組で出場。

≪以下追記≫
紅白戦後半から主力組に入った乾はドリブルで中に切れ込んでシュート、少ないタッチ数でサイドに展開など攻撃のアクセントになっていたが、天野が痛んでいた間に逆サイドで乾も痛めた様子で、武藤コーチに担がれてクラブハウスに引き上げていってしまった。守備的な2人を並べるダブルボランチがあまり機能していなかった点を考慮すると途中出場やスタメン抜擢でも面白そうだと感じていた矢先のアクシデントだけに残念。

明日の試合、本来のアウェイ側ホーム自由席エリアまでビジター自由席が拡大されています。試合は19時キックオフなので仕事や学校が終ってからでも遅くはないので、1人でも多くのサポーターが日産スタジアムに足を運び、あらゆる面で相手に勝てるようにしましょう。


話し合う選手達

練習に参加した早稲田大の兵藤①同じく兵藤②
リハビリメニューをこなす松田大島と天野の攻防
そのプレーで痛めた天野を気遣う山瀬、幸宏、小宮山