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2008/ 4/16 ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第3節 横浜F・マリノス vs 大宮アルディージャ

多少の変更はあったものの、ほぼベストメンバーだったのに対し、相手は主力のほとんどが欠場した。結果的に開始早々のオウンゴールとロニーのゴールで2点リードした前半34分には相手に退場者が出て試合は決まってしまった。

ロニー追加点

前半にセットプレーから坂田のゴールで3-0として折り返して迎えた52分にはロニーが相手DFとGKの連係ミスの隙を突いて自身2点目を決めて4-0。直後にはロニーに代えて大島、その後も山瀬に代えてジロー、小宮山に代えて幸宏を投入し、集中の維持が難しい展開で何度か崩されかけたもののそのまま試合終了。

前節フル出場の中ではスタメンから外れた大島、ジロー、早い時間帯で退いた山瀬、ロニーの攻撃陣は休養が取れたものの、哲也、DF陣とボランチの松田はフル出場が続いているため守備陣の疲労が気がかりなところ。

ロニー2得点マリノス君、マリノスケ
ロニーは2得点マリノス君・マリノスケ with トリパラ
試合終了後の選手達 試合終了後の選手達

2008/ 5/25 ナビスコカップ予選リーグ第4節 横浜F・マリノス vs アルビレックス新潟

終盤、スタンド目線からはミドルシュートが相手にあたってラインを割ったように見えたものが相手GKと判定されたり、直後に相手からそれほど危険ではないファールを受けたが、こぼれ球がロニーに渡ったところを流さずにプレーを止めたことによって主審に対するフラストレーションが一気に高まり、試合後のスタンドの一部からは審判団に対する罵声が飛び、挨拶に来た選手達をスタンドのサポーターの多くが拍手で迎えた。

しかし、最後の数分間での主審の微妙な判定をスケープゴートにしてしまい、監督の選手起用、采配を含めたうまくいかないチーム状況をうやむやにしてしまっていいのだろうか?

うまく機能していないように思われるチーム状況にも関わらず、ベンチの監督は修正や指示をすることはほとんどなく、暢気に戦況を見つめている。
選手起用に関してもリーグ戦から中5日、次の試合も中5日の6日後と決勝トーナメント進出も決まった訳でもなく、選手を温存する必要のない日程(余裕がある状況でもない)の中で、小宮山を外してまで不慣れな左サイドで起用されたジローは効果的な活躍ができない。
また、フルメンバーでは松田・山瀬、松田・兵藤というように守備に長ける選手と攻撃に長ける選手の組み合わせの守備的MFの位置に、カップ戦で代表不在となると松田がディフェンスラインに戻り、兵藤、宏太、アーリアといずれも攻撃的な3選手の中からの組み合わせとなる。
そして、その場合はアーリアが守備重視で中盤のバランスを取る役割を任されているが、経験の少ない選手を実戦で起用するのであれば選手の得意な位置でプレーさせるべきではなかろうか?
また、今日の幸宏をはじめ、チームが連動性に乏しく、うまく機能していない状況で残り時間数分の時点で交代選手が投入されても機能するはずがない。


選手に目を移しても、松田、河合、兵藤あたりは声を出したり、周りの選手の動きを指示し、ロニーはチャンスになりかけた場面で味方の選手が可能性の低いプレーを選択してしまうと怒り、要求する。
久々の出場機会がスタメンとなった宏太も、中盤でボールを受けてサイドに展開すると、リターンが来ることを信じてゴール前に向かって必死に走り、チャンスを伺う。

しかし、4月29日での千葉戦では勇蔵が隼磨をサポートしたり、追い越す動きが出て、右サイドが活性化し、隼磨のゴールという目に見える結果が出たにも関わらず、5月3日の東京V戦以降、勇蔵が隼磨を追い越す動きは皆無である。一サポーターが戦術の問題やチーム内の約束事まで把握できないので一概には言えない面もあるが、相手を崩すためには勝負所でリスクを冒してでも攻撃しなければならない状況もあるだろうし、千葉戦での成功体験が全く生かされないところがどうしても納得できない。
5月6日の大宮戦の後半や今日の試合では兵藤が中盤での仕事に加え、サイドのサポートや追い越す動きまでを何度も繰り返しているが、1人では限界があり、試合後の兵藤からは疲労感が伝わってくるが、ここ数試合の勇蔵のプレーぶりには力を持て余しているように見えてしかたない。

また、スタメン出場した坂田も、昨シーズン2桁得点をマークしたにも関わらず、あまり出場機会に恵ま
れない現状は悔しいはずで、今日のような試合が絶好のアピールの場であるはずだが、「絶対に決めてやる」という気迫がどうにも伝わってこず、ロニーのようにボールを受けるタイミングや速さを要求するようなことも皆無なので、代表選手不在でコンビネーションの確認があまりできていない選手の組み合わせの中では良い形でボールは回ってこない。


このように、選手全員が頑張ってないというわけではないが、監督のいう「ひたむきさ」が足りないように感じる試合が続いている。できないことをやれというのではなく、味方をサポートする動き、追い越す動き、味方にどうしてほしいのかを要求することは誰にでもできること。そういったプレーを地道に続けることが「ひたむきさ」につながってくるのかもしれない。
ただ、監督までもが勝てば「選手達がひたむきにやってくれた」、負けたら「メンタル的に相手を上回ることができなかった」というように精神面の要因で片付けてしまっているように感じる。
もちろん、試合がはじまれば、出場している選手はひたむきにプレーすることが求められるかもしれないが、それまでのトレーニングではどのような形で攻めて、どうシュートまでもっていくかというようなパターンやそのためのコンビネーションを確立すべきである。

このところの試合を見ているとチームが進歩せず、停滞どころか昨季よりも後退してしまっているように感じる。監督をはじめとする指導者陣には論理的な戦術の構築を求めたいし、カップ戦予選リーグの残り2試合でも状況が変わらないようであれば手遅れになる前に次の手を打つべきである。


4月29日の千葉戦以降、鹿児島での京都戦以外はスタジアムで観ているが、毎試合同じように攻めあぐねたり、右サイドが停滞する試合展開で、書くこともないし、復調を信じてきたが、このままでは厳しいのではないかと感じてしまう。